新・猿の惑星のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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新・猿の惑星

[シンサルノワクセイ]
Escape From the Planet of the Apes
1971年上映時間:98分
平均点:5.97 / 10(Review 67人) (点数分布表示)
SFアドベンチャーシリーズもの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-14)【イニシャルK】さん
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監督ドン・テイラー〔監督・男優〕
演出山田悦司(日本語吹き替え版【TBS】)
キャストロディ・マクドウォール(男優)コーネリアス
キム・ハンター(女優)ジーラ
ウィリアム・ウィンダム(男優)大統領
リカルド・モンタルバン(男優)アーマンド
ブラッドフォード・ディルマン(男優)ルイス・ディクソン博士
エリック・ブレーデン(男優)オットー・ハスレイン博士
サル・ミネオ(男優)マイロ
ジョン・ランドルフ〔1915年生〕(男優)議長
M・エメット・ウォルシュ(男優)補佐官
ジェームズ・シッキング(男優)(ノンクレジット)
アルバート・サルミ(男優)E-1
山田康雄コーネリアス(日本語吹き替え版【TBS】)
多田野曜平コーネリアス(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
平井道子ジーラ(日本語吹き替え版【TBS】)
渡辺美佐〔声優〕ジーラ(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
塩見竜介大統領(日本語吹き替え版【TBS】)
市川治ルイス・ディクソン博士(日本語吹き替え版【TBS】)
内田夕夜ルイス・ディクソン博士(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
中田浩二オットー・ハスレイン博士(日本語吹き替え版【TBS】)
弥永和子ステファニー・ブラントン博士(日本語吹き替え版【TBS】)
峰恵研マイロ(日本語吹き替え版【TBS】)
兼本新吾(日本語吹き替え版【TBS】)
徳丸完(日本語吹き替え版【TBS】)
仲木隆司(日本語吹き替え版【TBS】)
石森達幸(日本語吹き替え版【TBS】)
田中康郎(日本語吹き替え版【TBS】)
鈴木れい子(日本語吹き替え版【TBS】)
原作ピエール・ブール(ストーリー設定)
脚本ポール・デーン
音楽ジェリー・ゴールドスミス
編曲アーサー・モートン〔編曲〕
撮影ジョセフ・F・バイロック
製作20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
特撮L・B・アボット(ノンクレジット)
美術ウィリアム・J・クレバー(美術監督)
ジャック・マーティン・スミス(美術監督)
スチュアート・A・リース(セット装飾)
ウォルター・M・スコット(セット装飾)
録音セオドア・ソダーバーグ
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未見の方は注意願います!
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12
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26.《ネタバレ》 第一作の映画化に尽力したチャールトン・ヘストンが、ヒット便乗の安易な続編連打を阻止すべく地球をぶっ飛ばしたにもかかわらず、映画会社は儲けのネタを手放さない。2作まで引っ張り回したヘストンを手放しても、猿には働いてもらわねばと、破壊されていない現代地球へ、ターイムショック!! しかし、そんな苦しまぎれの状況下で、よくぞここまで見れるものにしましたねと評価したいです。まずなによりも、この作品の冒頭シーンは僕にとってベスト1です! 音楽も1作目でアカデミー賞ノミネートされたジェリー・ゴールドスミスに戻ったものの、曲調は大きく変わりサスペンス・アクション風。ヘルメットをはずし、驚く軍人たちの前でおどおどするジーラとコーネリアス(+もう1匹 = 猿 峯夫じゃないサル・ミネオは猿メイクが嫌で嫌ですぐ死んで降板)のアップ。インパクト抜群なこの始まり方にワクワクしちゃうんです。テイラーが味わった不安を、今度はお猿さんが味わう番ですよーってのが、すごく分かりやすく提示されます。立場逆転、因果応報(ジーラとコーネリアスは悪い猿じゃないけど)。しかも夫婦猿の間にはどうやら赤ちゃんが・・・。小学生ではじめて見たとき、ラストはかなりショックでした。「続」と、4作以降の作品はつまらないですが、この「新」は良作です。そして、エンドレス・ループなシリーズ形態を生んだきっかけの部分のエピソードでもあると思います。駄作の「続」を挟んでいることが非常に惜しいです。
だみおさん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-20 16:16:11)(良:2票)
25.設定の無理矢理感には多少目を瞑らなければならないものの、前作より確実に面白く、見応えがあった。
ヒト対猿の戦闘シーンを排除し、よりドラマ性を高めた事が成功の要因であると思う。
コーネリアス、ジーラの人間性(猿性?)がきっちり描かれるから、2人に充分感情移入出来るし、その分ラストで受ける衝撃も大きいものになる。
「続」を見て「新」を見ていない人は絶対損だ、と言い切れるほど、本作は本当に良く出来ている。
7.5点献上。
おーるさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-22 19:57:39)(良:2票)
24.《ネタバレ》  当作品が、テレビ東京で10/12(木)の昼に放送されたのを機に投稿します。

 「製作担当者は、映画会社(20世紀FOX)の意向で、渋々2作目を作ったが、もうこれ以上の続編が作れないように地球を消滅させた。それにもかかわらず、会社の意向で作らされた3作目」…私がこの製作エピソードを知ったのは、ずっと後のことでした。
 しかし30年ほど前にテレビ放送で観たときに「無理やり作ったんだろうな」ということは、最初の10分ほどでわかりました。「そもそも1作目でテイラーと地図を見ながら語り合った話だけで、沈んでいたロケットを発見し地球を脱出したというだけで不自然。そもそもマイロ博士って何者?」が率直な印象でした。ただし、その後のコミカルな雰囲気からジワジワと悲劇の後半へ…と、前半と後半の展開が変わるタイプの作品が好きな私は、観ていて悪い気はしませんでした。そして1作目に対応するように「人間とキスするのは、これで2度目よ/僕は初めてだよ」と、ジーラとコーネリアスが、ルイス博士達とキスを交わして別れる場面は、【種族/支配・被支配/時の流れ】という垣根を超えて、確かな友情を結べたことを示唆する名場面だと思います。キスの後に二人と赤ん坊がが遠ざかっていく姿から、その後に待ち受ける悲劇を予感したのは私だけではないと思います。また「人間が他の動物に支配されるようになるのが神の御心なら、それでもいい」と言う善良なサーカス団長アルマンドを演じたリカルド・モンタルバンについても、【スタートレック2/カーンの逆襲:1982年】の復讐に燃える優性人間カーンよりも、こちらの役のほうが、私は好きです。

 このように、無理やり作ったと直感した時点で、私は【番外編】と割り切っているのですが…今回、あらためてテレビ放送の録画を観て感じた不満は、以下の2つです。
 一つ目は、初見からずっと違和感があるのですが【猿が台頭していく歴史を、コーネリアス達が説明する場面】についてです。むしろ「発掘現場を爆破されたので、台頭した理由は調べようがなかった。ザイアス議長によると、かつて楽園だった禁断の地を、人間が砂漠に変えてしまったということしかわからない…」と1作目の状況を述べるだけでも十分だったと思います。そしてハスレインに「そうか、わかったぞ…お前達が、未来からやって来たのが始まりなんだ。人類が核戦争で衰退するからといって、お前達の子孫に取って代わられるなんて許せない。今、私がお前達を葬り去ることで、忌まわしい未来を変える」と言わしめるほうが、良かったのでは…と思うのです。そうすれば観客は「未来を変えるなら、核戦争が起こらないように尽力するほうが大切では?」と、ハスレインの動機が差別・偏見による理不尽なものだと、より明確に伝わるでしょうし、アルマンド団長の上記の言葉も一層、活きてくると思います。
 二つ目は「ゴリラは攻撃的/チンパンジーは平和主義/猿は猿を殺さない」という動物観についてです。ご存知の方も多いかと思いますが、現在の研究・調査で、猿は猿を殺すことが知られています。チンパンジーは他の群れを襲って相手を殺す攻撃性を持つことが報告されています。 一方、ゴリラは、胸を叩くドラミングなどを通じて、他の群れに自分達の存在を伝えながら距離をとり、できるだけ戦いを避けようとするそうです。現在、ゴリラは「気が優しくて力持ちの繊細な動物」としてアメリカでは自然保護の象徴的存在になっているようです。ただし、そのゴリラもチンパンジー同様、いわゆる【子殺し】が確認されているそうで…。もっとも、このようなことばかりを言ってしまったら、「猿は猿を殺さない」という当シリーズ(及び、2011年以降に製作されているリブート版)の根本を揺るがしかねないかもしれませんが…。

 さて、採点ですが…私にとっては【番外編】として、こじんまりと手堅くまとまっているという意味で7点を献上します。
 ところで、4作目・5作目は、この3作目で語られた【猿が台頭していく歴史】をベースにしています。上記の通り、私はこの【歴史】に不満なのでレビューは控えさせていただきます。しかし、リブート版を創るインスピレーションを産みだす基になっているようなので、映画史的な意義はあるのでしょう。ただ、私はふと思うのです。「もし、作り手の予定通り1作目で完結していたとしたら、リブートシリーズは、どのようになっていたのか?」…もし、あり得るなら、個人的には【人類の文明が滅んだ後に生き残った猿達が、過酷な環境で少しずつ進化を遂げ、人類の残した言葉や文化を受け継いで、地球を再生していく…】という地道な作品を望みます。
せんべいさん [地上波(吹替)] 7点(2017-10-22 19:04:40)
23.実際、この世の中にコーネリアスとジーラが現れたら、私は応援しますよ。
これだけ腐った世の中、隣の家の住人がチンパージーだったとしても、私は許します。
でも、ゴリラは臭いから嫌かも。
本作はテレビドラマだったということですが、映画館で上映しても満足できる仕上がりだと思います。
WOWOWの吹替補完版は自然でよかった。
クロエさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-04-05 19:16:56)
22.《ネタバレ》 前半はこれまでとうって変わって、ユーモラスな場面が多く見られました。特にジーラが「知能テスト」を受けるシーンは爆笑。人間の衣服に身を包んでポーズを取る2人(2頭?)もなかなか楽しい。しかし後半、ハスレインがなぜあれほど猿を排斥しようとするのか、そのあたりがどうも曖昧で話が強引に思えます。コーネリアスの話が本当なら(その保証はないわけですが)、彼らとその子供が死んでも、いずれ人間は猿に取って代わられるわけですから。この大元のところが納得できないため、不満が残ります。しかし前半がかなり面白かったので、点数は少しおまけしておきます。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-23 20:45:08)
21.《ネタバレ》 シリーズ2作目が酷かったが、この3作目で持ち直した。一躍人気者になったコーネリアスとジーラだが、猿が人間を支配する未来が明るみになり、人類の敵として命を狙われることに。知らない間にこの二人に肩入れし、ジーラが愛おしく思えてくる。ラストの悲劇と救いに、強い余韻が残る。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-02 02:05:08)
20.《ネタバレ》 これはよくできている。シチュエーションを第一作の猿と人間を全く逆に置く感じは上手い。時代逆行案はちょっと強引だったけど、仕方なしか。ジーラの自分を囮にしてまで子供を守ろうとする母性は泣かせる。大オチの入れ替えネタも十分楽しめるし、ラストの、ママアの連呼の余韻が有った。良作だと思います。
タッチッチさん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-10 13:08:04)
19.《ネタバレ》 全てはコーネリアスが殺してしもた人間があまりにも脆すぎた所為やわ。
アキラさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-21 01:53:02)
18.阿部寛に似た人、殺猿願望ありすぎ。
ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-14 01:27:24)
17.《ネタバレ》 苦し紛れの第3作と いうことのようだが、いやいや~良く出来てて面白い  帰還した宇宙船から~の、いきなりインパクト大な展開で 一種の絶望感やワクワク感を 導き出すことに成功してますね  制作側もイロイロあったようですが、人間追いこまれると「スゴイ力」を出すもんなんですね(感心) 続き臭ブンブンな終わり方と相まって、次作が(現時点でw)大変楽しみでゴザイマス
Kanameさん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-03 19:01:08)
16.《ネタバレ》 これ以上の続編を出さないために地球が滅ぼされたはずだったのだが、経営難のFOXのために無理やり作られた続編。良くこんなアイデアがひねり出せたものだと思わせるストーリー展開は期待していなかった分、面白く感じられた。戦争にしか能がないゴリラ、ジーラとコーネリアスの間に生まれる小猿など予算がなかった分、台詞や描写で象徴的な表現がなされているのにはセンスを感じる。この際、脚本上の矛盾には目を瞑らないといけない。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-25 13:51:13)
15.タイムトラベル話によくある、こういう現代人側、未来人側両側からの「カルチャーショックの衝突」話が好きなので前作よりは楽しめた。次回へのつなぎに徹して前作のようなグダグダラストが無かったのが良かったのかも。
Arufuさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 05:50:07)
14.一から順番に見始めてこの作品にぶつかった時、少し危ないんじゃないかなって思ったんだけど、なんとかうまく持ちこたえていい作品に仕上がっていました。
前回からの登場人物とかもいますしね。
これから新しいシリーズが始まるんだよと予感させてくれたこの作品には、やはり思い入れがあります。
坊主13さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-03 15:50:23)
13.《ネタバレ》 “逃亡中に自分の鞄を捨てて痕跡を残すとは、まさに猿程度の知能としか言いようがない”と最初は思っていたのですが、実はこの逃亡のシーンは凄く奥が深いんじゃないかとおもいます。
最後の場面で“ママ、ママ”と喋るチンパンジーの子供が登場して終わりますよね、つまりあれはジーラの子供なのです(見りゃ分かるって?)、
つまり、サーカスに残した自分の子供を守る為にあえて逃亡先がわかるようにして、自分達が見つかって殺されてしまうことで人類を安心させて、サーカスに残した子供を守ろうとしたのではないでしょうか(もしかしたらコーネリアスはその事を知らなかったかも?)逃亡中にジーラが抱いていた子供はサーカスで生まれた子供で恐らくサーカスにいるお母さんチンパンジーとジーラが交換したのでしょう。そう言えばチンパンジーの檻の中に入ったジーラの顔が意味有りげだったのを思い出します。いやぁ、深い作品です。
みんてんさん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-11 01:01:07)
12.《ネタバレ》 最近初めて観たんやけど、猿の惑星って1から通して観ると、すっごい味わい深いな~。2の終わりからの展開には無理があるかもしれんけど、俺は勝手に「地球滅亡前に、描かれてないけどコーネリアス達は宇宙船うまく見つけて、それを解明して、なんとかうまく脱出できる時間があって、んで偶然にもタイムスリップできたんだ」と強引に自分の中で納得したし。この映画に関しては、そーゆうノリでも、いいかなって思える。ってゆーか、思っても全然嫌じゃないねん。だって最初から変な世界観やし、猿の惑星ってゆう映画の全てを観たいって思った時から、続編は全て最初の映画の後から強引に作られた映画として観るんじゃなく全部で一つの荒唐無稽でおもろいけど、せつない架空の歴史を描いた連続した作品なんやと、わりきって観よーって決めてたし(その方がおもろいしね)。まー大河ドラマを観る気持ち?今改めて観るからできることなんやけど。そーして観ると、この作品もすごくのれた。途中の展開はどーなるんやって感じやったし、テンポも悪くなかった。人間描写も完全な悪者ってのを描かず、意外とリアル。まー派手なアクションや展開はないから、観る人によれば退屈かもしれんけど。今の感覚で感じる安っぽさは最初の作品からの共通なモノなんで、そのへんはしょーがないか。でも最後は、かなり味わい深い感じ(ちなみにジーラが海に投げたのは多分赤ちゃんの素性がばれないようにやと思います。だって、ね~)。次回作も近々観るつもりやけど、楽しみや~。この後、どーなってゆくの地球、いや猿の惑星は。
なにわ君さん 7点(2004-11-01 16:12:13)
11.実は結構嫌いじゃないです。ある意味シリーズ中で一番後味の悪い作品だと言えるのでは。コーネリアスの格好良さに痺れます。
さん 7点(2004-09-15 12:53:41)
10.最後の終り方は、なかなか衝撃的で好き。2作目で終わりと思ったところを無理して作った3作目ながら、なかなか見せてくれました。面白かった。しかしなー、ジーラのファンとしては、ジーラが馬鹿っぽく描かれているところが悲しい。。。
あまねさん 7点(2004-09-14 14:31:18)
9.衝撃的な第一作の興奮冷めやらぬ内にさっさと三作目を作ってしまえという製作会社の商魂逞しさ、そしてコーネリアスら3匹は地球爆発寸前に脱出していましたというムチャな設定 …この2点さえ目をつぶれば、作品自体はなかなか良く出来ていると思います。何より人と猿を入れ替えるという逆転の発想、主役二人(コーネリアスとジーラ)に感情移入しやすい演出に、見せ場の多いスリリングな展開。低予算を逆手に取りサスペンスドラマにしたのが正解だった。ラスト、上空から捉えた哀切溢れるシーンと、次回に繋げるための“そう来たか! ! ”という小猿のエンディングもグッド。B級ネタ満載の少年向きSF映画であった2作目に比べると、ちょっぴり大人向けに作られており、ドン・テイラー演出による今作は大健闘と言ってよいでしょう。
光りやまねこさん 7点(2004-05-08 11:14:14)
8.結局最後に余韻が残るんだよね。
東京50km圏道路地図さん 7点(2003-12-23 04:26:47)
7.SF映画好きにとって「猿の惑星」という映画はやっぱり特別だと思う。
第一作の有名すぎるラストシーンはもちろん映画史に残る名シーンだ。駄作と酷評されがちな第二作も、少々破綻気味だけれど、ラストシーンの衝撃そのものは第一作にも劣らないものでとても印象深い。
少々強引だろうがこじつけだろうが、「科学的空想」の概念をもって貫き通す様こそが、SFの面白さであり醍醐味だろう。
映画的な善し悪しの前に、そういうSF的概念をしっかり貫いていることが、この映画シリーズの素晴らしさだと思う。

「続・猿の惑星」で爆発した地球からすんでのところで逃げ出した(らしい)チンパンジー種族の猿たちが、今度は過去の地球に降り立つ。
どうしてそうなるっ!と端から突っ込みたくもなりそうなものだが、チャールトン・ヘストンが過去の地球からやってきたのだから、その逆も当然ありだろうと当たり前のような強引なストーリー設定がまず良い。

一作目とまったく逆の構図で“未来人”の猿たちの様子を描くユニークさ、そしてそこから派生していく彼らの過酷な運命がテンポよくドラマティッックに描かれていく。

何より素晴らしいのは、猿たちが未来からやってきたことにより、地球が"猿の惑星”へと化した起源が生じるというパラドックスへと繋げていくこと。
そしてそのことにいち早く気づいた政府の科学者が、猿たちの存在を抹殺しようと画策する「汚れ役」として描かれることが興味深い。
最終的にはまるで悪役のように猿たちと相討って殺されてしまうわけだが、彼の言動は立場上つくづく正しく、「いずれ、いずれと言って何もしようとしない!」と人類が抱える問題に対して警鐘を鳴らす様、この映画がもっとも伝えるべきテーマだったように思う。

さて、また別の「創世」を描いた最新作公開も控えているので、この際旧シリーズ全作を観てみようと思う。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2003-12-22 17:28:45)
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【点数情報】

Review人数 67人
平均点数 5.97点
000.00%
111.49%
200.00%
322.99%
411.49%
51725.37%
61928.36%
72638.81%
811.49%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.25点 Review4人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.33点 Review3人
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