1.《ネタバレ》 ※ツツイストで、かっての少年ドラマシリーズを観ていた人間の感想としてお読みください※ 七瀬三部作って、三作品とも全く毛色が違っていて、この『七瀬ふたたび』は、超能力アクションとしての面白さと、救いのないエンディングが特徴です。だから、原作のまんまだと辛いなあ、と思って観はじめたのですが…… ▼流石の伊藤和典脚本! 構成が緻密です。そして、あの悲劇的なエンディングを、こう調理しましたか。七瀬ファンにとっては、かけらでも救いがあるだけで嬉しい。 ▼超能力描写に斬新さはありません。これが惜しい、実に惜しい! ここでビジュアルまたはサウンドの工夫が欲しかったところ。 ▼時間の問題でしょうが、敵の正体がもう少し見えればなあ。原作よりはイメージしやすいのですが、原作未見の人にはちょいと不親切なんですねえ。 ▼というわけで、筒井ファンには8点、一般の皆様向けには7点を献上いたします。