6.《ネタバレ》 ジャンルとしてはSFなんだろうけど時代設定が過去になってるので映像的に落ち着きがあり、ほんとにこんな学校ありそうというリアリティを感じられる。
但し、細かい設定は曖昧で適当な部分も多い。
例えば、厳重に健康管理をしてるのに何故か摘出手術を何回も分けてやる馬鹿馬鹿しさ。
どう考えても1回ですべての臓器を摘出した方が健康な状態で移植できるし、合理的なんだけど、何回も手術をして残された臓器がどんどん弱っていく。
人の命をテーマにして何か考えるというよりか、そういう設定を利用して面白い物語を作ろうとしてるだけに感じる。
1回で終了じゃストーリー的に盛り上がらないしね。
そんなわけで正直テーマに関してはアホらしくてどうでもいい感じなんだけど、ラブストーリーとしては興味深く観賞できました。
やっぱり三角関係というのはラブストーリーの王道で、どんなに馬鹿馬鹿しい設定の世界であっても面白いもんですね。
冷徹で嫌な感じの校長先生がちょっといい人だったのも印象的です。
ほんとは倫理観を盾に子供たちを守ってくれてたんですね。
まあ、学校は閉鎖されちゃったらしいけど。
逆にいい人のようだった新任の先生は空気を読まず残酷な現実を伝えようとする偽善者だったのかな。
この設定の世界でそれを言っても仕方ないでしょって感じですかね。
子供たちの方がよっぽど悟りを開いてて大人の対応するのが滑稽で良かったですね。