4.《ネタバレ》 この映画の主題は「天災」だと感じました。これが監督自身が意図したものなのか図らずも結果そうなったのか分からないがそう感じました。先ず先般の「阪神・淡路大震災」と「東日本大震災」を彷彿させます。阪神・淡路大震災の時は「想定外」を連発し特に政府の震災の対応の甘さが露呈されました。そして極めつけが「東日本大震災」。これは2009年に政権が民主党となりその三年後2011年に東日本大震災が発災しました。この布石として政権が不安定になりまさかの政権交代になったわけですが政(まつりごと)乱れると天変地異が起こると昔から言われて来ております。正にこのポンペイもそのように感じます。ローマ皇帝が交代し悪行が横行していくそのスパイラルの中で人為的にはどうすることもできない天変地異が起こっていく。そしてその中で暮らす人々のドラマがあります。
日本で起こった震災も人それぞれにドラマがあったわけです。政治の乱れは民衆の政治への無関心さからもくると感じます。民主主義の弱い一面ですね。民衆が無関心になれば愚衆政治が必然的に行われるわけです。この映画を見て改めてなぜ日本で2009年に政権交代が起こってしまったのか考えさせられました。最近、鳩ポッポさんのスピーチを何度か直接聞いたことがありますがよくもまああんな精神で首相になったわとつくづく感じます。このレビューに直接関係ないかもしれませんがあの時起こった政権交代の要因はマスコミの扇動を凄く感じます。
この映画の時代背景を詳しく分かりませがローマが強靭な力を示しそれに隷属させようとしていたことが伺い知れます。そして殺し合いを見て楽しみむ。これは贅沢の極みのように感じます。住む家も満足になく食べることや飲む水にも困るような状態であればこんなことしないと思います。みんな生きることで必死になると思いますがこのような殺し合いを観覧することが民衆の楽しみになっているような状態では衣食住は満たされているんでしょうね。
「阪神・淡路大震災」を体験した方々は一様に「感謝」の大切さを身に滲みて体験したと説諭されます。それは要約すると感謝がなくなると「当たり前」になるということでした。水があって当たり前、家があって当たり前、食べ物があって当たり前、そして命があって当たり前ということです。しかし被災者はそうではなかったと言います。色々なことに対して感謝が足りなかった。そう語ります。
人と地球は一つのユニティでありその中で不自然な行いが起こると自浄作用が起こるのでは感じずにはいられません。もっと言えば不自然な行いはどこからくるのかと言えば人の思考が行動を促す訳ですからやはり人心の乱れが天変地異を起こしているとも言えます。
太陽が無ければ生態系は保たれません。水や空気が無ければ生命維持は出来ません。いくらテクノロジーが発達しインフラが整備されたと言ってもこの自然の恩恵を使い易くしているに過ぎません。この自然への恩恵を忘れてはいけないと自戒の念のを抱きました。
この映画ではせめて最後にマイロとカッシアは残して欲しかったな。せっかく仇も取って何とか逃げてきたのに死んじゃいましたね。まぁ生きるも地獄、死ぬも地獄の状況でしたけどね。
最後にこのような天変地異で亡くなられ人類に英知を授けて下さった方々に感謝と共にご冥福を祈ります。