3.内容としてはテレビドラマでありそうな物を2時間に詰め込んだ感じでしょうか。
こう書くとつまらなさそうですが、そんな事はありません。
劣等感を持つ個性的なキャラクターを配置して問題が起こり力を合わせて問題解決するという
ありがちなパターンと言ってしまえば身も蓋もないですが起承転結にブレが無く良い映画です。
女装が女装を越えて居なくてどう見ても男だろ・・・気がつかないわけ無いだろ・・・
と言う野暮な突っ込みはしないでおくとして。
残念なのは演出方法も近年のテレビドラマのようなアニメチックなCGを多様して
演出が安っぽい所でしょうか。漫画ですとデフォルメした表現は効果的でしょうが
実写で石のように固まる部分を、実際にCGで石にしちゃうって安易な方法は
役者さんの演技の幅を狭めてしまうと思うのですがね。
また、オタク設定が一昔前のオタク像というか、ステレオタイプのオタク像?とでも
言うのでしょうか、過剰演出によって一見個性的には見えるのですが
様々なキャラクタが全員同じような味付けで個性が生かされていないし
背景が描かれて居ないのでトラブルのシーンなどでも感情移入しにくく
メンバーの団結感が高まりが弱い気がしますね。
こう書くと酷い映画のように思えますが、今時の漫画原作ならではなのでしょうか?
キャラクターにとことん嫌な奴は出てこないし汚い部分がなく安心して楽しめる映画です。
ある種定番の雛形ですので類似の映画が沢山ありますが
そのなかでも、なかなか楽しめる方の仕上がりになっていると思いますよ。
深く心に残る映画ではないかもしれませんが力を抜いて気軽に楽しむのに丁度良い映画です。