1.《ネタバレ》 この作品を見るまでに相当な時間を要した。
かつて新宿TSUTAYAや渋谷TSUTAYAにVHSレンタル在庫が大量にあった頃に借りていれば難なく見る事ができたであろうが、それらのTSUTAYAにVHS在庫なき今、サブスクでこの作品を見ることは出来ない。
便利な時代になったはずなのに、この作品を見るという点においてはむしろ不便になっている。
便利とは何かについて考えさせられる。
便利と引き換えに何か大切なものを失っているのではないかと。
さて本作について。
素直に感動できてほっこりもできる、非常に優れたサイレント映画だ。
母娘の馬同士が馬体を擦り合っているシーンなんか胸が熱くなる。
かつての主人が馬体を撫でてくれた時、赤ちゃんの頃を馬が思い出すという演出も素敵だ。