3.《ネタバレ》 ドラマ版はちらほら見てた程度で、それほど熱心なファンというわけではなかったけど、映画になっても全く同じ雰囲気で安心感がありました。
最初のナポリタンは何が面白いのかさっぱりわからなくて、これはやらかしたんじゃないだろうかと不安になったけど、2話目で多部ちゃんが登場した途端、一気に話が面白くなりました。
訳あり娘が居候というだけでわくわくが止まらない設定なんだけど、それが多部ちゃんですからね。
食堂の2階のシーンは間違いなく名作の勢いです。
最近、とある映画を見て、生まれ変わったら扇風機になろうと決めたとこなんだけど、その決意が間違いじゃなかったことを改めて確信しました。
タイトルのとろろご飯もとても美味しそうでした。
3話目は、またカレーライス作りに行ってもいいですか?なんて感動的なセリフもあったけど、構成に致命的な欠陥がある。
まず被災地の描写が皆無なので、このカレーライスの味に思い入れを持てない。
それでも、当事者にとっては想いの詰まった感動的な味なんだろうなぁって想像力でなんとか補完しようとしたけど、そのカレーライスを残すというアホな演出。
どんな事情があっても、このカレーライスは絶対に食べ切らなきゃ駄目だわ。
被災地で食べた思い出の味なんでしょ?
半分残して立ち去るとか、人としてどうかと思うよ。
それから、全編を通して尺を使った骨壺の件は必要性を感じなくて、田中裕子が気の毒な感じ。
まあ、ラストの〆でもう一度多部ちゃんを登場させてくれたので、最終的には心の癒されるいい作品になったけどね。
結論としては、多部ちゃんで2時間撮れ!ということです。