1.《ネタバレ》 ある考古学者の女性が賢者の石なるものを探して、パリのカタコンベの中にある秘密の入り口を見つけて、雇ったスタッフとともに、地下深くへもぐっていったら・・・ってゆう映画です。これはいわゆるPOV方式の似非ドキュメンタリーとゆう形で描かれ、これによってリアリティー感を出そうとしていますが、全体的な雰囲気はなぜかB級ホラー映画っぽくて、特に前半、POV方式にしたことにより逆にまったくリアルに感じないチープなB級ホラーになってしまってるんですが、ではつまんなかったかのかと言うと、実は意外に楽しめた映画でした。どこが楽しめたかと言いますと、まず、賢者の石を探す謎解きシーンが所々にあるのですが、これが意外によく出来ていて、いや映像的とゆーわけじゃなく、謎そのものの仕掛けといいましょうか、主役が早口でサクッと謎を解いちゃうんですが、ちゃんと聞くと、その早口の中身が、おおーなるほど!とゆう感じになってました。次にテンポが速く、飽きる前にカタコンベに入っちゃうのもよかったかなー。パリのカタコンベを見た事ない方には、へーパリにはこんな観光名所があるのかーと関心もできちゃいます。そしていよいよ、カタコンベの奥深く異次元とゆーか地獄とゆーか、そんな所に行っちゃうのですが、これがなんかクトゥルフ神話的とでも申しましょうか(そーいえばカタコンベへと導く幻みたいな人はきっとニャルラトホテプだな、うん)、いい感じな雰囲気なんですよね。普通の地下洞窟なんですけど、なんか電話があったり、車が置いてあったり、ふつうなとこが逆に変って感じで。そして、ここでの特撮シーンも、例えば車に吸い込まれて、車ごと空間に消えちゃって、足だけになるとか、逆さまにでたらマンホールとか、異次元ホラー的な感じがなんか新鮮です。あと、笑えるシーンもポツポツあります。警察がいきなりエルボーかましてきたり、怖がらせたいのか笑わせたいのかよくわからん友人が突然地下に登場し、えーっと・・どうする?的な空気感とか、特に主役の女性のいかれ感が素晴らしい。途中、ゾンビ的なものがゾロゾロ出てくるのですが、ちゃんと登場する前に彼女が、ちょっ邪魔!的に、バコバコ倒していくシーン、ここがこの映画の一番のツボだと僕は思うのです。普通の方にはおススメはしませんけど。