2.《ネタバレ》 CGに圧巻という感じです。実写とCGの境目が解らない本当に凄い技術だと実感しました。しかし話の内容としてはディズニーらしい王道なんですがもう少しありえない設定が欲しかったと感じます。
もう動物たちが言葉をしゃべる時点でありえないんだからその他を忠実に描くよりも、狼に育てられたモーグリが人離れした嗅覚や聴覚を持つとか。風を感じて何かが迫ってくるのが分かるとか、空を見て天気が分かるとかもっと人の知恵が研ぎ澄まされていくとか何かなかったのかなと感じました。
狼と人では人の方が遥かに知恵がある。狼が何年で大人の狼になるか分からないがあの少年が狼を仕切ってもいい年齢なんじゃないかとも思う。とにかくもう一捻り欲しかったと感じる。
それに狼たちが一致団結すればシア・カーン一匹ぐらい何とかならなかったのかなと感じる。それこそ掟で「群れの結束はオオカミの力、オオカミの結束は群れの力」と言っているのを自ら踏み外しているように感じた。そして案の定、長老アキーラが殺されてしまう掟どうりのセオリーになってしまう。
巨大ニシキヘビ、カーが登場した時、もっと物語り関与して面白くなるのではという期待もあっされ裏切られましたね。
モーグリが一旦人里を目指すが、話の展開として人の中に入り更なる知恵を付けてまたジャングルに戻るのではと期待もしましたが火を手に入れただけでした。
シア・カーンに戦いをモーグリが挑み、そして動物達が結束していくが本当にクマよりもトラの方が強いのか?!あそこで負けないと話がつまらなくなるから仕方ないのかとかそういうリアル突っ込みをしたくなるシーンが多々ある。重ねて記載してしまうがやはり有り得ない設定の突っ込みどころがあった方が良かったように最後まで感じました。
そして結論としてやはりCGの凄さ、バーチャルリアリティの凄さに圧巻ということです。やはり映画はどれだけリアルでどれだけ綺麗でということ以前に脚本の面白さありきだと実感します。映像美はその物語りそのものを描くツールであり、その情を圧巻させるには脚本がとても重要なんだと再認識しました。
ジャングル・ブック自体が原作有りきの作品だからこのようにまとまるのも分かりますが時を経て、現代によみがえるジャグル・ブックとしてもす一捻りといった所でしょうか。
とてもレビューとしては辛口ですがここまでやったんだからという欲を綴った感じで映画としては、大人から子供までとても楽しめたので7点です。