3.《ネタバレ》 文明の利器を駆使しての展開は、アナログ人種の自分には正直ついてはいけないのですが、昨今のパニック大作ものだとこうなるのでしょうね。
ドウェインの命懸けの奮闘ぶりを大画面で観衆が見守り、応援を始める見せ場は映画らしいノリで私の好みです。
ただ折角のこんなシーンを感動的に見せるには中途半端で、もっと単純明快なドラマを期待していました。
悪者だと疑われていた男が、家族を救う為にそこまでするか!?で、悪者ではなく善人のヒーローだったと民衆からも国家権力からも徐々に信頼を得て、応援される…って根底のストーリーを明確に浮き彫りにして欲しいところ。そこが歯痒かった。
テロリスト一味も何か釈然としないポジションで、悪役の綺麗系のお姐さんも今一つ地に足がついてなかった感。
昔ならシュワルツェネガー、今ならドウェインなド派手系活劇でしょうが、キャメロンの「トゥルーライズ」のように何度も観たくなるような吸引力は感じなかったのが残念。
主役の存在感に対して脇役キャラの魅力が乏しかったのもその大きな要因ですかね。
しかし期待通り、お約束通りのエンディングまで、一気に楽しめたので充分ではあります。