1.《ネタバレ》 人類はゾンビを撲滅→しかし一部の島にまだゾンビがいた→ゾンビを銃殺する悪趣味な遊技場と化す→島がリゾート化する→しかしとある人達の目論見によりゾンビが野に放たれてしまい…さあ、観光客は生き残る事が出来るか!そう、何となく「ジュラシック・パーク」っぽい。しかし何の、パクリやパロではございません。決して安っぽくない、ちゃんと作られた正統ゾンビ映画。観光客のために島に作られたホテルやら施設がやたら立派で優雅なだけに、その安らぎが崩れ去っていく絶望感がまた堪らない。この島の安全性を最も理解し管理している人達も容赦なく食われまくり、絶望感に拍車を掛けます。結局この島のヤバさを懸念していた人が生き残りサバイバル。パンデミックの二の舞を阻止するため、もちろん偉い人は最終手段を用意(ネタバレっぽくて恐縮ですが、これは映画の冒頭でいきなり発動が明かされる手段)。かくしてどこかに隠れて生活拠点を築いている暇はありません。島から逃げなきゃいけないので移動、移動。ゾンビだらけの島をただひたすらに突き進んでゆかねばなりません。これは怖いし飽きない。人間の愚かさを描いた教科書の様なホラー映画です。ゾンビファンなら外す事のない一本。