2.《ネタバレ》 おそらく「舞妓はレディ」で、日本の映画職人のハートを掴んだんだろうね。
この映画は、映画職人の力なくしてはできない。
後半のドタバタは、007のような映画に慣れてる向きには冗漫と映るかもしれないが、
映画愛に満ちたシーンと捉えれば、微笑みすら出てくる。
実際、日本の昔の活劇は(語るにはまだあまり観てないが)、長いことドタバタが展開する。
そして、敵との攻防も押したり引いたりの繰り返しである。
さらには、絶体絶命の場面が次々続くとこもそう。
昔の映画へのノスタルジーだけでは、ここまでは引っ張れない。
そこを弁士として売れるまでの苦労など人生譚を重ねることで、
あの時代に引っ張り込まれる。
周防さん、ナイスジョブ!