1.《ネタバレ》 水俣病被害者家族の戦いを描いた作品
ユージーン・スミス役のジョニー・デップが本物に似せた容姿をしており、確かにそっくりに似せてはいるが
その容姿と当時の設定(酒に溺れ、荒んだ生活)がジョニー・デップの鋭い眼光とのミスマッチさに違和感を覚えてしまいました(笑)
脚本・音楽が本当に素晴らしいと思います。
施設侵入時の無理矢理感(施設内でのほぼ犯罪行為等)
右手の震える役の人がほぼ最初のインパクト作りくらいしか震えてないこと
アイリーン(当時20代前半)がユージーンに惚れたきっかけは一切わかりませんでした(流石にこれを描いてると本末転倒ですね)
はちょっと・・・と思いましたが
状況を考えても撮りたいシーンは山ほどあったと思います。(被害者や家族・会社側に焦点を当てたり 等)
あくまでほとんどユージーンのいる場所に焦点を当て続けているので、観ていて状況が分かりやすく、無駄にグダグダしておらず
ユージーンの水俣病家族への想いや写真に対する情熱を感じられるような作品になっています。
盛り上がりのない作品ですが、気づけば2時間経っていたので驚きです。
事実を元にしているとはいえ、多少の脚色はあるでしょうが
単純に日本を批判するものでもなし(警察の家宅捜索シーンやラストの字幕は若干ありますが)、
水俣病患者の戦いとユージーンという人物を描くための映画になっていて、
やはり映画は監督で決まるものだなと改めて実感しました。