ペパーミント・キャンディーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ペパーミント・キャンディー

[ペパーミントキャンディー]
Peppermint Candy
(박하사탕/ハッカ飴)
1999年上映時間:129分
平均点:6.70 / 10(Review 37人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-10-21)
ドラマロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-03-20)【Carrot Rope】さん
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監督イ・チャンドン
キャストソル・ギョング(男優)キム・ヨンホ
ムン・ソリ(女優)ユン・スニム
ソ・ジョン(女優)家具店事務員 ミス・リー
キム・ギョンイク(男優)パク・ミョンシク
チェ・ドンムン(男優)
キム・イングォン(男優)
原作イ・チャンドン
脚本イ・チャンドン
撮影キム・ヒョング
製作NHK
配給アップリンク
あらすじ
何もかもを失ったキム・ヨンホ(ソル・ギョング)は、自らその人生に幕を下ろそうとしていた。果して彼に何があったのか。物語は、彼の人生を20年にわたって遡って行く…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12.《ネタバレ》 ※ネタバレございます※ まず、主演のキム・ヨンホという男が冒頭で自殺する、という、とんでもないオープニングであり、さらに時間を逆行して彼の過去を描いていく、、という、またトンデモナイ構成となっております。 彼は最終的に自殺するワケですから、とにかくツイてない男で、どの過去にも必ず「不幸」があるんです。人生の不幸③⇒不幸②⇒不幸①⇒不幸になる前、、こんな感じで、不幸の地雷を踏む前に物語 (時代) が戻っていくワケですから、彼はただ若返るだけではなく、精力みなぎり希望に満ち溢れ生き生きと蘇ってゆきます。この感覚こそ、今までに例を見ない、新感覚だろう。 やがて物語は、見覚えのある、あの風景の中で、愛しい女性に花を摘む彼の姿にたどり着く。なるほど、だからこの場所だったわけだ。そして、彼の目の前にある (等身大の) 幸せ、それは彼の人生にとって、最も美しく幸福な瞬間であった、、と私たちは思い知らされることになる。同時に、これが時系列ならば、何気ない一場面に過ぎなかっただろうし、そういう見せ方のうまさ、をつくづく感じさせます。 これは誠実な青年が国家権力とその体制下に人格を矯正させられて、ついには砕け散った物語であり、国という体制批判の映画ではあると思う。しかし、私は韓国人ではないので、感想はただ一つ。 この映画は「幸せ」の見せ方が秀逸だった。 そのたった一言に尽きる。 このストーリーにして、自分の目の前の世界 (人生) が尊く美しく見えてくるから、不思議な映画だと思う。
タケノコさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-21 12:08:29)(良:1票)
11.《ネタバレ》 「あの頃に戻りたい」。
もう時は戻らないのに。
消えることのない後悔の中、数日前でも、数週間前でも、数年前でも同じことを言っているのだろう。

初恋の娘がくれたハッカ飴と決まったレールを走り続ける列車をキーワードに、
自殺するまでの男の20年を、アルバムを最後から捲るように遡っていく。

彼の人生には初恋の女性の幻影を常に追い求めていたように感じる。
だったら、除隊後に彼女への想いを打ち明け、成就すべきなのに。
もし、罪のない女子高生を誤って撃たなかったら…
「その手で幸せにする権利は自分にはあるのか?」と己を偽り、彼女を遠ざけ、
それでも空疎さを埋めるために他の女と寝ても、金と名誉を追い求めても一向に満たされなかった。

最終章(20年前)の幸福な時間が冒頭(現代)の悲壮さをより際立たせる。
兵役時、踏みつけにされたハッカ飴が、
当時の軍事国家によって矯正された優しい男の人格とリンクする。

後の『オアシス』で知的障害者を演じたソル・ギョングの振れ幅の大きい演技力の高さに感嘆する。
ハッピーでもバッドでもない独特の余韻に、イ・チャンドンの他の作品をもっと見てみたくなった。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-18 00:38:27)
10.《ネタバレ》 物語がさかのぼっていくアイデアは、今となっては斬新さは感じられません。
「そういえば、最初どんなだったっけ?」と、もう一度見直したくなります。
純粋な青春時代が20年経って、全く違う人間に変わってしまうのは誰にでも起こりえるかもしれませんが、特に、この映画のポイントになる「光州事件」を知らない日本人には、私も含めてイマイチ心に打つものが薄くなってしまうのではないでしょうか。
若い女性を誤射してしまったトラウマと初恋の女性を、クソ真面目な性格でごまかしながら生きていく主人公の姿がとても痛々しい。行き当たりばったりで抱いた女に見せた涙がとても純粋なものに見えます。さぞかし朝食の約束を果たしたかっただろうに…。
自転車の漕ぎ方を教わった女房が、自動車の運転を教わった男と浮気していたのは、いかにも映画的で面白かったけど、そんな女房が主人の心境をどこまで知っていたのかは全く描かれていないので、ものすごく気になりました。
しかし、この映画は主人公だけを描いた一人称のストーリー。私も現在線路に立った主人公と同じくらいの年齢なので、もし自殺する時って、もうどうでもよくなっちゃうのかな…って改めて考えさせられました。
「誰かを道連れに死んでやる!」と叫んだら、その相手が初恋の相手なんだから、たまったもんじゃありませんよ。
残念ながらペパーミントキャンディーという小道具の効果はあまり感じられませんでした。
それから、BGMで、リッチーブラックモアズ・レインボーの「キャッチ・ザ・レインボー」が使われていたのは、マニアックな選曲でニヤリとさせられました。
クロエさん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-19 08:28:56)
9.《ネタバレ》 切ない映画です。自殺を試みたある男の半生が時間を遡って描かれています。
軍事独裁政権→民主化運動→好景気とその崩壊という韓国の現代史の流れと共にストーリーは進んで(遡って?)いくので、少し予習しておくと非常に理解が深まると思います。(まあ、知ってなくても十分楽しめましたが。)
時間が遡っていくため、見ていくうちに謎や疑問が解けていきます。そのため、重く長い映画にも関わらず、飽きずに最後まで見ることができました。
TMさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:53:26)
8.これを観た当時、韓国映画は「シュリ」と「JSA」しか観たことがなかったので、こういった展開にはちょっとビックリしました。ちょうどへこんでいた時期だったので余計落ち込んでしまった…。でも観ておいてよかったと思う。
とかげ12号さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-26 22:38:07)
7.確かに、一回見ただけじゃ細部が理解できない。二回、見るべきかも。人間の弱さについて言えばとてもリアリティがあって、ソル・ギョングは演技をしているように見えない。あの人生を辿ってきた本人にしか見えなかった。それにしても……体当たり演技だよなあ……ソル・ギョングの熱さを感じる。脱帽。
もちもちばさん 7点(2004-08-08 22:28:38)
6.最後に涙を流しながら、希望あふれる20代で終わらせてしまうところが強烈な皮肉ですよね。人生自堕落な方向に流されないよう努力しないと。。。ウワー、心に痛いよー!
バチケンさん 7点(2003-12-21 13:30:35)
5.誰かを道連れにして死んでやる、とキム・ヨンホ(ソル・ギョング)は豪語していた。誰がその対象にふさわしいか考えたけど、少なくとも劇中には一人も出てこなかった。
カムイユカラさん 7点(2003-12-12 02:13:19)
4.悲劇の要因は生きてきた過程もあるけど、本人のパニックに陥りやすい性格が一番の原因かなと感じます。弱さゆえに荒んでいく人生が上手く描かれてました。私もそう強い人間でもないので同情。大袈裟な錯乱を除けば落ち付いた演出。細かなところで意外性を出していた。
チューンさん 7点(2003-10-14 16:34:57)
3.切ね~俺には、合わない映画。
ジェームスディーンさん 7点(2003-10-03 01:06:31)
2.時間をさかのぼっていく、というスタイルが斬新。シーンが変わる毎に列車が逆行して走っていく。最初の鉄道自殺にまで至る主人公に、何があったの?と興味を引かれて見てしまう。タイトルのキャンディの想い出が切ない。
キリコさん 7点(2003-05-11 17:18:27)
1.せつない・・・。地方出身者の上京直前に見せたい映画。やっぱり邦画界は負けてるなぁ・・・。
シュールなサンタさん 7点(2003-01-14 01:30:38)
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【点数情報】

Review人数 37人
平均点数 6.70点
000.00%
100.00%
225.41%
312.70%
412.70%
5513.51%
638.11%
71232.43%
8821.62%
9410.81%
1012.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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