11.アイドルを女優に開眼させることで名高い相米監督の手腕が光ってます。思えば、当代きってのアイドルの映画に、裸やらエッチシーンやらを出すなんて、角川春樹はなんて優れたプロデュ-サ-なんだろう、と妙に感心したりして。ヤクザの世界を垣間見ることで彼女は少し大人になったけれど、彼女の出現によって、ヤクザ達も少しずつ素直になっていったのが印象的。ひとりは雨の中で本心をせつせつと吐露して、ひとりは母親に甘えるようにぎゅっと抱きついて。これはかなり切ないシーンでした。監督や脚本家の思い入れは、ここにあったのね、きっと。この年で再見して解りました。 傑作ではないかもしれませんが、いい映画です。ひとつの時代を築いた角川映画に改めて感謝を。 【showrio】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-11-08 23:32:40) (良:3票) |
10.《ネタバレ》 『ねらわれた学園』を劇場で見たときのショックが大きすぎて 以降薬師丸ひろ子の映画は避けていたのですが 30年たった今 薬師丸ブーム(といっても彼女の歌う曲にですが)が自分の中におきていて そのタイミングで見てしまいました。 ここでのレビューで予習していてとても不安だったのですが いやあ とても抒情的に 少女が大人の女になっていこうとする様が丁寧に描かれているではないですか。 あの「カイカン」のシーンは 少女でなくても男でもおばさんでも皆がカタルシスをおぼえる名シーンですよね。 で佐久間にキスしてしまうに至るまでも丹念に積み重ねがあるので 自然に感情移入して涙してしまいました。 角川映画をちょっとこう 斜めに見ていた部分があったのですが 見方が変わりました。 【監督】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-14 20:08:31) (良:2票) |
9.中学時代、長い間この映画のチラシを下敷きに挟んでガッコ通ってました。しかも「ねらわれた学園」「野性の証明」のチラシと週替わりで・・・。今人気絶頂長澤まさみ嬢でドラマ化リメイクされているようですが、時間的に観られません。駅プラットホームの宣伝広告を観る限りじゃ、彼女に当時の薬師丸ひろ子ほどのカリメロ性、もといカリスマ性がそれほど感じられないのは、自分が枯れてきたせいでしょうか?いや、でも同世代(←なのか?)蒼井優、沼尻エリカあたりの演技+αにはココロを動かされるので、単に好みの問題なのかなと。だいじょうぶ、俺はまだ枯れちゃいねえぞおぉぉぉ~っ!!と激コミ通勤電車の中自分に言い聞かせつつ、日々長澤まさみのポスターと対峙してます。いや、むしろお隣の「鉄板少女あかね」の方が・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-10-22 10:54:37) (笑:1票) |
8.《ネタバレ》 子供ながらに何だかなぁと思った展開もありましたが、結構面白かったってのが当時9歳の僕の感想です。オカンが観たかったのかな?この時期よく連れてってもらったような気がする、その中でも一番覚えてる作品ではある。当時は二本立てだったはずだけどもう一方は全く覚えてない。 確かに大フィーバーで人気でしたが外見的には他のアイドルの方が可愛くね?と思っていました。 覚えてるのは「カ・イ・カ・ン」と言いたいところだけど他の方のレビューでそういやあったなぁと思い出した感じ、ブリッジと「歩けるんかい!」ってのと、ラストにキスするところが一番印象的だった。 【ないとれいん】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-05-01 16:09:07) |
7.《ネタバレ》 およそアイドル映画とは思えない撮り方の映画、まさに相米慎二らしいと言えるでしょう。薬師丸ひろ子の登場シーンではブリッジしているうえにセーラー服のリボンがかかって顔が見えないし、やたらに望遠レンズや魚眼レンズまで使って薬師丸の顔が小さくしか見えない、アイドル的な女優が主演していてこれほどアップが少ない映画ってのも珍しいんじゃないでしょうか。それまでの角川映画の配給先だった東宝と揉めて東映に変えたという事情もあって、角川春樹がほとんど口を出さなかったというのも大きかったのかも。ストーリー自体はかなり荒唐無稽なんだけど、思った以上にヤクザ映画的なシリアスな撮り方だったと思います。やはり当時を知るものとして思い出に残るのは、この映画が公開された時の薬師丸ひろ子フィーバーの凄さで、まさに社会現象でしたね。そして彼女が歌った主題歌の大ヒット、作者来生たかおのデモテープを聴いた角川春樹は「こんな曲はクソだ!」と言ったそうで、ほんとこの人はセンスがない(笑)。いまやアイドルソングとして80年代を代表する名曲と評価が定まっているのにねえ。有名な「カ・イ・カ・ン」のシーンも、改めて観ると官能的ですらあります。薬師丸ひろ子は御存じのように今や大女優ですが、私の中では青春真っ只中の彼女が映像に焼き付いている本作が一番です。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-01-28 23:26:21) |
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6.薬師丸ひろ子の出世作。演技もなんもない頃だが存在感がすごい。それと、タイトルが秀逸。 【わさび】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-08-19 10:25:32) |
5.《ネタバレ》 真面目に観なければ面白いです。しかし、真面目に観れば有名な「カイカン」ってシーンは口と音声がおもいっきりずれてるし、ラストシーンでおじんとのキスシーンは気持ち悪いし、肝心なヒロインは"当時はあれで可愛いといわれていたのかー?"だし…。それらをしらけずに笑えれば面白い映画です。 【Syuhei】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-10-09 02:16:05) |
4.基本的にへっぽこ映画なんだが引き込まれるモノがある。衝撃的だった。 【KING】さん 7点(2004-06-17 10:05:33) |
3.薬師丸ひろ子が人気の頂点に上り詰めた作品。結構好きでした。本作品を知らない方も居るのでしょうか???その後彼女もいろいろありましたなあ。がんばって欲しいです。 <追記>数十年ぶりに再見。薬師丸ひろ子の稀有な存在感(当時は新しいタイプの女優の登場に、あたらしい時代の到来を感じた)が、相米慎二の独特なスタイルによって更に魅力を増すという相乗効果が生じている。元々映画女優(歌手ではない)として売り出しているので「アイドル映画」という批判には疑問(そんな事言ったら若手俳優の主演映画は全部アイドル映画になってしまう)があるし、赤川次郎にしてはヘビーなヤクザ映画のストーリーであるにも関わらず、体当たりの演技で堂々と主役をこなしている点も単なるアイドル映画とは一線を画している。本作で薬師丸ひろ子は確固たる地位を築いたわけだが、その後40年が経過しても、女優として第一線で活躍している事が、女優としての実力を証明していると言えるだろう。余談だが、現在放映中の朝ドラ「エール」では光石研と夫婦役を演じている事に本作からの因縁を感じる次第である。 |
2.当時は、かなり衝撃でした。でもストーリーは??でした。印象に残る場面は結構あるんですけどね。残念なほど酷評多いですが、現在の目線で見ればそれも仕方ないですかね。 【たかちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-15 23:40:09) |
1.困ったなあ。内容に関してはまったく期待してなくて、ただ相米慎二が監督してたって事だけで観たのに、意外と面白かった。確かに女子高校生がヤクザの組長になるなんてのはありえないし、三國連太郎の「悪の総統(?)」っぷりはかなりヘンだし、薬師丸ひろ子の台詞(「君」という代わりに「ユー」といったりするやつ。多分当時はナウかった!んだろうな)は今聞くとかなりさっぶいし・・・など、色々ツッコみどころは多いのですが・・・。なんだか中盤くらいから物語に引き込まれて最後は結構切ない気分にさせられてしまった。これぞ相米マジック? 【ぐるぐる】さん 7点(2003-12-12 18:13:10) |