14.《ネタバレ》 原作未読なのでどこまで脚色されているのかはわかりませんが、噂の大竹しのぶの壊れっぷりにはほんとにゾッとさせられました。平成ももうすぐ終わりますが、その31年間の日本映画の中で最凶の怪演であることは間違いないでしょう。例の「乳吸え~」は誰が見ても別人なのはバレバレですけど、中盤の病院のシーンあたりから大竹しのぶが突然巨乳になっているのが笑えます。ラストの「乳吸え~」に備えての小細工だったんでしょうけど、若いころは平気で脱いでたくせにと怒りたくもなります。ぶっちゃけ歳とってボディラインが崩れてるので、熟女女優の方が脱ぎたがらないのかな。前半は大竹しのぶがあまり登場しないので余計になのかもしれませんが、西村雅彦もかなり気持ち悪かったですよね。 監督が森田芳光なので相変わらず奇をてらったショットの多用は平常運転です。でも若いころの才気が無くなってきてるのは顕著に感じられます、なんせ次回作が『模倣犯』ですからねえ。一番イライラさせられたのは内野聖陽のビビりキャラぶりで、あんなにガタイのいいイケメンがこの役とは、どう考えてもミスキャストだったんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-29 22:49:16) |
13.《ネタバレ》 原作未読。 まず、内野聖陽の話し方が保険会社に勤める友人とソックリで、その時点でハマってしまいました。調べてみると原作者の貴志祐介自身も生命保険会社への勤務経験があるようで、そのためか保険会社の人たちの言動がとても真に迫っていましたが、この手の作品は異常者の極端な行動と、その異常者に巻き込まれる普通の人々のリアクションがセットになってこそ説得力が生まれるものであり、リアクション側がしっかりとしている時点で本作は半分成功したようなものだと言えます。 もうひとつの要素である異常者側のキャラクターの作りこみや、その見せ方も良かったと思います。西村雅彦は登場時点から挙動がおかしいのですが、笑わせようとしているんだか怖がらせようとしているんだか観客が掴みかねる微妙な演技と演出で数分引っ張った後、子供の首吊り死体をドーンと見せるという場の空気の作り方や間の取り方は完璧だったと思います。本作はただ惨たらしい死体を見せるだけではなく、これをやった人間は異常者であるということまでを観客に示さねばならないのですが、その点で本作には突き抜けたものがありました。 また、大竹しのぶのキャラクターも立っていました。前半は西村雅彦が表に出ていてこの人物は何者なのかがよく分からないのですが、喜怒哀楽が一切こもっていない話し方で彼女も普通の人間ではないことは伝わってきて、観客にぼんやりとした不快感を与え続けます。この人物は関わってはならない類の人間なのですが、立場上関わらざるを得なくなった主人公がこの異常者からおかしな逆恨みを受けるのではないかというゆるやかな不安感が作品への関心を維持し続けているのです。 ただし、終盤はやややり過ぎだったと思います。この手のサイコパスは精神面での異常性にとどまっていれば良く、一連の不審死への関与が警察の知るところとなった時点で映画を終えれば良かったと思うのですが、小柄な大竹しのぶがモンスター化し、やや大柄で、水泳で体を動かす習慣もある内野聖陽を直接的な肉弾戦で圧倒するという展開は突飛過ぎたし、本作に求められる恐怖とはズレているように感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-07-09 18:48:25) |
12.《ネタバレ》 内野聖陽がぼそぼそ声で頼りない感じで苛つくけど、西田雅彦と大竹しのぶはよかったです。家の中に入っていくシーンは緊迫感すごかったなあ。映画館で見た人はよく耐えられましたね。 最後の方はちょっとモンスター度が増しちゃってやり過ぎ感があるけどとても怖かったです。 しかしいくら原作のほうがいいからといってあちこちのレビューサイトでもこの映画は評価は低いんだよなー。 【ume0214】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-08 14:41:23) |
11.《ネタバレ》 大竹しのぶの逝かれっぷりがトラウマというかすごく印象に残っていて 以前、韓国のリメイク版を見たのですが、やっぱりオリジナル版の方が怖かったという 思いが強かったせいか久しぶりにまた観てしまった。 や~、何度観ても大竹しのぶのあの表情、口調は怖い…。で、保険会社のミーティングシーンの不気味さというかシニカルさというか。狂気という点では韓国版の方が演出面でも良かったと思いますが、怪しさでいえばこっちが一歩上かな。割とお気に入りの作品です。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-15 13:14:37) |
10.《ネタバレ》 役者の関係もあり中盤まで見ても一向に(パッケージ画像のように)恐くなる様子がなく、これはブラックでシュールなホラー風味コメディか?と心配になったのですが、後半はちゃんと恐かったです。まあ、怖いというより幸子に腹が立つのが先でしたが… ヒロインは何気に性格がいいとは言えず、あんまりそそられなかった。 ところで、重徳が登場しているシーンにのみ出ていた演出(ノイズなど)の意味は?ミスリードなだけ? 【えむぁっ。】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-12-13 03:57:26) |
9.原作は読んでないのですが、映画だけではとても楽しめました。特に最後の方はとてもスリリングでしたからね。西村さんのキャラはちょっとギャグが入ってましたけど、あれも怪しさをかもし出していてよかったと思います。緊迫した内容とマッチした大竹さんの鬼気迫る演技もよかったと思います。 【書記】さん 7点(2004-06-23 16:45:08) |
8.憎らしく、怖い大竹しのぶさんに7点b( ̄ー^) 【栗頭豆蔵】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-06-16 00:08:02) |
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7.森田監督、ただのホラー映画が撮りたかったんでしょうね。でもちゃんとホラー映画になってるから良いのではないですか。ちょっと俳優に依存している感じはしますが、西村雅彦は笑えるからいいんじゃないかと思います。あまり周囲の状況と結びつけずに、単体として和製ホラー映画のちょっとお金のかかったやつと思えば鑑賞に堪えるレベルではあります。やはり絵的にはある程度のレベルのものを作っていますし。ところどころやりすぎ感もあるしオチには不満も残りますが、普通に観流していい程度の作品としてならこのぐらいでいいんじゃないのかな、と思います。普通に面白かったです。 【anemone】さん 7点(2003-12-13 13:54:20) |
6.ホラー…ではないですね、これは。サイコ・サスペンスです。そもそもサスペンスとは精神的恐怖を、ホラーは生理的恐怖を表すらしいんで、人間の狂気によって徐々に主人公が追い詰められていくという形態をとるこの作品は立派にサイコ・サスペンスです。平均点が少し低めなんで、あまり期待していなかったけれど、結構質はいいと思う。後半、犯人の家に忍び込むシーンでも、極力人工的な光をカットし、わざと見えにくくしているところも恐怖心をあおるし、度々入るノイズ音も一層不快感を増す効果を生み出していていいと思う。ただ、個人的にいうと西村さんの演技が納得いかなかったのと、大竹しのぶのしゃべり方が無性に腹が立ったのが微妙なところ。なので、この作品を通していえることは、俺はやはり大竹しのぶが嫌いなんだな、と… |
5.かなりいいと思ったけど、あの予告編に流れる歌(スタッフロールに流れるヤツ)はかなり作品のイメージを壊していて損していると思う。 【ロカホリ】さん 7点(2003-10-13 01:48:14) |
4.ちょっとぶっ飛び過ぎてますが十分面白かったです。大竹しのぶは凄過ぎます。アソコまでやってもいいんだろうかと思うけど、アレが無いと物足らないのかな。保険金請求者ってホント怖いです。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-09-25 13:20:06) |
3.《ネタバレ》 かなり低評価だけど、邦画の中では珍しいサイコサスペンスをやってくれた事は評価したいし、恐怖演出に関しても比格的質の高い部類に入ると思う。 ストーリー自体がかなりリアル路線の割りに、出演者のキャラクターや演技が突飛なので引いている人もいるみたいだけど、幽霊や怪物よりも「人間の狂気」こそがもっとも怖いという部分はよく描けている。 特に大竹しのぶの女優根性には脱帽。彼女のガンバリに+1点。 【FSS】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2003-09-16 09:32:43) |
2.とりあえずひさしぶりに見れた「怖い映画」だったので。あんまりホラー見ませんけど、「ボーンコレクター」よりはどう考えてもましでしょw弟切草とかイソラとかに比べればよっぽど面白かった。くらべちゃいけないか。。。 【ロビタ】さん 7点(2002-11-17 14:46:06) |
1.森田芳光の演出する人物ってデフォルメしすぎでどうも好きになれないんですが、これは怖さを引き立てる意味で、まあ良かったです。「リング」以降、馬鹿の一つ覚えの如く乱立している子供騙しのホラー映画よりよっぽど怖かったです。大竹しのぶは凄い女優だと改めて思いました。 【このは】さん 7点(2001-11-19 16:18:07) |