悪い種子のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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悪い種子

[ワルイタネ]
The Bad Seed
1956年上映時間:129分
平均点:7.53 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-04-04)
ドラマサスペンスモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-04-02)【S&S】さん
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監督マーヴィン・ルロイ
キャストナンシー・ケリー(女優)
パティ・マコーマック(女優)
ヘンリー・ジョーンズ[男優](男優)
アイリーン・ヘッカート(女優)
ウィリアム・ホッパー(男優)
脚本ジョン・リー・メイヒン
音楽アレックス・ノース
撮影ハロルド・ロッソン
製作マーヴィン・ルロイ
美術ジョン・ベックマン
ラルフ・S・ハースト(セット装飾)
衣装モス・メイブリー
編集ウォーレン・ロー
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9.《ネタバレ》 古い作品だし大袈裟演技だからと軽い気持ちで鑑賞したら
なかなかのホラー映画で驚いた。

いろいろ調べたらなるほど、戯曲かつ舞台のキャスティングそのままなのですね。
あの女の子のビジュアルと芝居には参った。
まぁ出てきた時から空虚な陽気キャラで浮いてはいたのですがまさかまさか。

本エンディングのカーテンコール?に関しては賛否あるでしょうが、
怖がりな私は救われました。
movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-24 02:53:26)(良:1票)
8.《ネタバレ》 「禁じられた遊び(1952)」以降の作品とすると多少割引いちゃいますけど、それでも面白い。それほど周到な悪ではなく、やっぱり子供らしいツメの甘さ(宝箱にメダルを保管しちゃったり、雇い人の誘導尋問に引っかかったり)があるところがむしろ怖い。おそらく母親のことは、本当に世界一綺麗で優しいと思ってた彼女がやらかしていることだと思うとゾッとする。雇い人の焼死のシーンを母親の視線だけで見せたシーン。母親の絶望がみるみるうちに伝わってきます(へんな言い方?)。最後天罰が降るシーンは、見た時は興醒めとも思いましたが、これを書いている今は、時代のついた味わいだと思っています。お尻ペンペンのシーンも含めて。今時の身も蓋もないのじゃなくて、演出にいわゆる良識のあった頃の映画なんだなって。
なたねさん [DVD(字幕)] 7点(2020-10-19 22:05:31)(良:1票)
7.《ネタバレ》 可愛く見える子供が実は、というネタ自体は、すでに後発のいろんな作品でバリエーションが作られているが、この作品が現在でも意義を有しているのは、あくまでも描写自体はごく平穏で円満なホームドラマの中でそれを示していること。だから、ちょっとした表情の動き1つでも怖さが引き立つ作りになっているし、見る側の想像力を踏まえたサスペンスを提示しているのである(この場合、舞台劇をあまりいじらずに持ってきているのが、かえって成功している)。少女が火をつけるシーンなんてのはなくてもよい(ない方がよい)わけだし、母親が何かに気づいたときに、振り返ったら少女が立っている、なんていう陳腐な驚かせ方もしていないわけだし、そういったところは今日の映画製作においても参考になるはず。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2015-03-29 00:01:38)(良:1票)
6.《ネタバレ》 ん~、邦題は何とかならんかったのか・・・
音声は原語での字幕鑑賞だったのですが、seedを字幕では血筋と訳しており、だったら邦題も「悪い血筋」とした方が・・・とも考えましたが、それも露骨でイマイチ過ぎる。
ストーリー前半はローダは殺人を犯したのかというテーマで話が進みますが、遠足の現場の状況が一切画面に提示されないこともあり、観る側としては推理小説を読み進めていくように誘導されている印象を受けました。
やがて、モニカの精神分析論や犯罪に詳しい友人、実父のエピソードなどが乗ることで単なるミステリーでは片付かない様相を示します。
シンプルにローダの疑惑を解き明かすストーリーだけでも十分に良作になりそうなところ、上記の血筋のエピソードやそれによる母親の苦悩を重ね合わせることで、より深みのある物語として仕上がったと言えるでしょう。
ストーリー以外においても、子供vs母親、子供vs庭師のやり取りも脚本が良く出来ているのが感じられましたし、また室内メインの物語の中でも画面に奥行きを持たせる意図を持った人物配置による構図が多用されていたりと、カメラワークにおいても良い仕事をしているという印象です。
映画のラストは、子供にも容赦なく天罰を与えてしまうというショッキングな締め方でしたが、ここは原作を忠実に映像化するよりも上手くアレンジした落としどころはなかったのかと悔やまれるところです。
蛇足ですが、監督のマーヴィン・ルロイという人はどこかで聞いたことのある名前だなと思い調べてみると「オズの魔法使い」を手掛けた監督。子供の演技指導などはお手のものという事なのでしょう。
もっつぁれらさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-21 17:54:23)
5.《ネタバレ》 『エクソシスト』とか『オーメン』とかが言ってるのは要するに、「子供ってのは、手に負えない」ってコトなんでしょうが、いやナニ、別に悪魔など持ち出さなくても充分に、子供ってのは何を仕出かすかワカランもんです。
『エスター』なんかも含めたそういう流れの、最上流に位置してそうなのが、この作品。とりあえず、素晴らしくヤな感じに仕上がっていて、よろしいのではないか、と。
冒頭に登場する、軍人である父親。彼が家から不在になると、カメラの位置が娘の視点に降りてきて、家の中に空気が変わった印象を受けます。この辺り、いきなり娘を中心にもってくるか、それとも後からだんだん娘に焦点を合わせていくか、、、演出的にはどっちが良かったんですかねえ。後者で見てみたかった気も少ししたりして。
とは言え、日常の中に突然、「子供の溺死」という事件が舞い込み、いったんは他人ごとと思いきや、実は、という展開。たっぷりヤな感じを味わわせてくれます。何かの間違いであって欲しい、という虚しい願い。
ただし、この娘というのが、虫も殺せぬような美少女、という訳ではなく、最初から充分にイジワルそうな顔をしてるのが、救いと言えば救いでしょうか(笑)。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 07:00:56)
4.《ネタバレ》 子役のパティ・マコーマックに使うのは若干ためらわれるが、「怪演」という言葉が当てはまるほどの演技。舞台で同じ役を演じた後での映画化なので、完成の域に入っていたのかも知れない。視聴者にさえ悪感情を抱かせるような演技なので、真に受けた人から危害でも加えられていないかと心配になるぐらい。でも、ちゃんと大人になっても女優を続けたようなので、安心。
この「平気で殺人をするようなサイコパスは遺伝するのか、それとも後天的な環境に因るものか」ってのは普遍的なテーマのようで、最近のドラマなんかでも観たりする。個人的には、複合的なものかなあと思うが。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-21 09:03:48)
3.《ネタバレ》 なんとショッキングな結末かと思ったら…オマケのような展開がくっついていた。
本編終了後に「ご覧頂いた作品は驚くべき結末が見どころです。くれぐれも最後のヤマ場を口外なさいませんように」のようなメッセージが示されます。
当時のハリウッドの自主規制条項とかで、原作での皮肉なラストに続く蛇足のようなヤマ場と癒やし?のキャストの紹介…
確かにマイルドにはなっていますが個人的にはちょっと…でした。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-01 21:06:43)
2.《ネタバレ》 ローダは映画史上に残る極悪少女ですね。抱きしめられるシーンで見せる邪悪な表情の怖いこと!この映画は舞台とは結末が違っているそうですが、検閲で引っ掛かって文字通り「天からの罰」を与えてハッピーエンド(?)になったそうです。ラストにカーテンコールを持ってきて、母親に笑いながらローダをおしりペンペンさせているところも検閲に対する配慮でしょうか。難点は舞台劇の映画化ということもあり、出演者の演技がちょっと大げさで舞台調が抜けてないということです。でもパティ・マコーミックとアイリーン・エッカートの演技は鬼気迫るものがありますよ。
S&Sさん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-05 12:25:45)
1.《ネタバレ》 映画史上三大極悪少女登場!!(ちなみに後の二人はオードリーの「噂の二人」と「いつも2人で」あくまで私見です)なまじっか主役の少女が梅図かずおのマンガに出てくるような、絵に描いたお下げ髪の金髪美少女なのがまた更にタチが悪い。元々は舞台で好評だった芝居の映画化。殆どのキャストがオリジナルそのまま引っ張ってきた方ばかりなので、生の舞台さながらの丁々発止の演技合戦が画面狭しとすさまじく展開されてます。だいぶ抑制はされているとは思われるが、皆さんかなり誇張された舞台的演技に終始。ハリウッドが誇る職人監督、マーヴィン・ルロイの腰の座ったおっとりした演出には好感が持てるが、映画化ならではの、ショッキングなシーンが幾つかあった方がより印象に残ったかもしれません。まあこの無邪気な残忍さを持った極悪少女の存在自体が十分ショッキングだけれど。役者たちの演技で最後まで緊張感が保たれているような感じ。そうかそうか・・・ハゲと殺人鬼の遺伝はやっぱ隔世遺伝なんだあ・・・。ラストの明るいカーテンコールで何とか救われるが、何かいやあな気分が残るのは致し方ない。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 10:47:09)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 7.53点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
615.26%
7947.37%
8736.84%
9210.53%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1956年 29回
主演女優賞ナンシー・ケリー候補(ノミネート) 
助演女優賞パティ・マコーマック候補(ノミネート) 
助演女優賞アイリーン・ヘッカート候補(ノミネート) 
撮影賞ハロルド・ロッソン候補(ノミネート)白黒

【ゴールデングローブ賞 情報】

1956年 14回
助演女優賞アイリーン・ヘッカート受賞 
助演女優賞パティ・マコーマック候補(ノミネート) 

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