6.《ネタバレ》 シリーズ第2作。やっていることは1作目とそれほど変わらないが、やっぱり桃さんとジョナサンの二人がとても熱く、この二人を見ているだけでこちらも熱くなれる。冒頭から下ネタ全開のB級映画ではあるが、決してそれだけでは片づけられないのがこのシリーズの魅力なのだと思う。今回で言えば警官時代のジョナサンに恨みを持つ田中邦衛扮するトラック野郎(ボルサリーノ2という役名が凄い。)が桃さんやジョナサンと敵対するが、クライマックスではしっかり桃さんに協力するところなどは、たとえライバルであっても仲間であるということをストレートに感じさせてくれているのがいいし、桃さんやジョナサンだけでなく、出てくるトラック野郎たちがみんな熱くてカッコイイ。惚れたマドンナ(あべ静江)が太宰治が好きと知るや、全集を買って読みふける桃さんがとてもチャーミングで笑えるし、最初太宰を食べ物と勘違いしてしまう桃さんもお茶目で、またそこがいかにも桃さんらしいところでもある。このシリーズ見るのはまだ2本目で、クライマックスは1作目同様に恋人のところに向かうマドンナを桃さんがトラックに乗せて激走!という展開を予想していたが、マドンナではなく、出稼ぎの男(織本順吉)を子供たちの待つ自宅へ送り届けるためにトラックに乗せていて、毎回このパターンなのだろうけど、いつもマドンナを乗せるとは限らないのだなと思った。本作にも出てくる「生まれてすいません」という言葉は「嫌われ松子の一生」でも印象的に使われていた言葉であるが、見ていてつい思い出してまた見たくなってしまった。マドンナがつぶやく「サヨナラだけが人生か」という言葉も、久しぶりに川島雄三監督の映画が見たくなるような言葉だ。それにひょっとしたら鈴木則文監督は川島監督に影響を受けている部分もあるのかもしれない。いずれにしてもこの「生まれてすいません」や「サヨナラだけが人生だ」という言葉、すごく深みがあって大好きな言葉だ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-10-03 11:14:33) (良:1票) |
5.これは、何と言えば良いのか?このシリーズの特徴である下ネタのオンパレードの中にあって、桃さんとジョナサンの二人の熱い友情、これは男にしか理解出来ないだろう世界と男だからこそ理解出来る世界が描かれている。単なる下ネタきりの作品じゃない。上手く言えないけど、観ていてやたら熱くなれる。どいつもこいつも本当に正直で大馬鹿で、それでもみんなみんな仲間というようにとにかくストレートに描かれている。作品出来としてはけして誉められるような出来でもなければ、欠点だらけ!それでも何かこの作品を観ていると菅原文太の桃さんに惚れてしまう。そう、やっぱり男が男に惚れる映画!最後に一言だけ、言わせてもらうと、この監督、間違いなく川島雄三監督の大ファンだ!「サヨナラだけが人生だ!」うん!良い言葉だ! 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-29 20:28:09) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 第1弾のほぼ焼き直しとしか言えないストーリー展開。前作より下品度は二割増し♪ 【伊達邦彦】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-06 03:03:38) |
3.《ネタバレ》 伝説の「太宰の詰め合わせ」を聞けただけでも満足です。 下品でハチャメチャだけど、根底には弱い者・貧しい者への共感、権力の横暴への怒りがあり、心の底からスカッとできる作品でした。 【TM】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-05 00:46:25) |
2.昭和も50年代ってのに、こういうことをやってたんですね。とにかく菅原文太の言動がほとんど全ての関心事。あとはスーツでトラックに乗り込む田中邦衛くらい。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-09 23:20:31) |
1.このシリーズの王道(ケンカ、下ネタ、ウ○コネタ)を主体に持ってきているのが何より面白い。大人にならないと分からないネタでガキの頃に笑っていたのは今思うと不健全だったなぁ(笑)。あの頃からラビ(関根勤)は役どころがオイシイですね。 【奥州亭三景】さん 7点(2002-01-08 12:36:54) |