3.35万ドル(1億2600万円、製作年当時のレートで換算)が入ったトランクが公園に埋められているという情報を偶然知った普通の庶民数組が、車や飛行機で目的地への一番乗りを目指すドタバタコメディ。馬鹿馬鹿しくてくだらない笑いもここまで突き抜けてくれるとむしろ爽快でさえある。タイミングよく、見事なまでにいろいろなセットが壊れるのが小気味よい。公園の木も、多分撮影前に植えたものと思われるが、その準備の絵を想像するとスタッフは本当に一生懸命に馬鹿馬鹿しさを追求したのだなあと思えてきて、なんだか無性に嬉しくなってしまうのだ。