3.《ネタバレ》 眩暈を覚えるような怒りと、不快感。とくに病院でのシーンでは吐き気すら感じました。前半のシュウシュウが可愛らしいだけに、映画が終わったあとしばし呆然としてしまいました。 ただし、あまりにも悲劇を演出しすぎている点が鼻に付くのも確かです。あからさまなセックスシーンなど、「ほうら、こんなに可哀そうでしょ」という製作者の声が聞こえるようで…。『ほたるの墓』を思い出します。当時の政策を批判するために、とにかく悲惨な話にしようとしたのかな、と。 いや、丁寧な作りだし、なんだかんだいって泣けたし、こういう映画があってもいいと思うんですが、政治的な意図が見えるようで個人的には引きました。 悲惨すぎて、思考停止してしまうんですよね…