1.《ネタバレ》 邦題からして艶っぽい作品かと思ったら不道徳な方の意味ではなかったです;。むしろ対極的にミシェルが夢の中で行く忘却の村はまるでおとぎ話の世界です。如何なる障壁も愛で克服が可能なメルヘンと対照的な現実世界での愛の無力さというシビアな視点を詩情豊かに描いています。人間の深層心理を表わす夢を用いた描写で現実と連結性を持たせ夢の世界の〝青ひげ〟と現実の店主の顔が同じで行いも似通っていたりする(刑事も)あたりが面白いです。ちょっとした残酷童話であり現実の厳しさってものを改めて身につまされます。それにしてもあの結末、忘却こそ救いの道だという事でしょうか。う~ん、いつだってジュリエットとの間には障害が付き物なんですねぇ。