11.映画生誕100周年を記念して作られた『百一夜』という映画の中で何度かこの『アンダルシアの犬』の例の“目”のシーンが映し出されていました。私がこの作品を長らく避けていたのはこの例のシーンがあったから。覚悟を決めて見てみた。おそらく例のシーンは中盤以降に出てくるだろうと勝手に思い込みながら。で、衝撃シーン。「いきなりかよ~」と泣きそうになりながらつっこんだ記憶がある。ダリとブニュエルの夢ですか。ということは作り手の深層心理を読み解く楽しみもあるわけですね。まぁ私にはムリですが。でも STING大好きさん のおっしゃるように映画にしかできないことを追求したこの作品の前衛性は高く評価されるべきかと。そしてその試みこそが映画作りにおいて最も大切なことなのではないかと今更ながら思いました。成功失敗に関わらずこういう試みがないと映画は滅びます。というのは言いすぎにしても発展はないでしょう。 <追記・18.5.8> 「シュルレアリスム映画の展開 」と題したプログラムで『黄金時代』(これまた凄い!)とともに上映されていたのを観ました。いや、何度見たってわかるわけないんですが、初見の衝撃とは違って、なんとなく納得して見終えてしまった。夢と夢が強引に繋がれて最後は良かった良かったというオチとして消化できてしまった。うーむ、、きっと日本語字幕がなかったせいで知らず知らず自分なりに画にストーリーをつけてたんだろうか?、、うーむ、、。納得して見終えてしまったことに納得がいかないという奇妙な体験をしてしまった。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-25 12:35:53) (笑:1票) |
10.《ネタバレ》 何といっても、ファーストシーン。本能的・生理的に嫌悪感をもつ目玉のカットシーンが、ある意味全ての映画。初見から、10年以上たっているので、シュールリアリズム的な描写はほとんど覚えていませんが、ファーストシーンは鮮烈。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-21 14:07:49) |
9.ピアノを引きずり女に近づこうとしている男、これとまるきり同じ状況ではなくとも、似たようなことをしている男はいるな、という感じは持てる。あるいはいつか自分がこれと似たようなことをしそうだ、という予感。ピアノとか馬とか修道士とかに、一つ一つの象徴を当てはめてはいけないのだろう。ピアノに漠とした「重さ」を感じるのは象徴とは違う。でも男というものは、ピアノを引きずり女に近づこうとするような存在だなあ、とはしみじみ納得できる。シュールリアリズムとは、そういうもんなんだろう。エロティックな幻想にしろ、蟻にしろ剃刀にしろ、全編触覚的で生々しい。例の剃刀のシーンでは、女性観客の「やっ!」という叫び声が館内に響き渡った。そして全編実に明晰。シュールリアリズムとは、夢を明晰に記録したい夢なのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-18 10:03:31) |
8.な、な、なんだこれは・・・。起きながらにして怪奇な夢を観ているかのような感覚。友人から「面白いよ」と言われ借りたビデオだったのでコメディかと思っていたら、悪夢そのものでした(笑)。でも中毒性があって実は4回観ました…。嫌いじゃありません。点数をつけるのが難しい作品ではありますが、映像でこれだけ不思議体験をさせてくれたので7点を付けました。 |
【Michael.K】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-20 18:22:01) |
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6.映画を辿ればいつしか耳に目に飛び込んでくる。。ずっと『フランダースの犬』っぽいイメージを抱いてたんだけど?(笑)何度も観たけど、断片的で。。何で音楽はあんなに爽やかなんだろ?(笑)とりあえず初っ端から「うえぇ~!」と、思わせてくれる♪理解を求めて何度も観賞したらば、どんどん好きになってくるんですねぇ。。あの音楽がだいぶ効いてんだな。最後もかなり落としてくれるけど。。この二人に今の技術を伝授したら、えらい事んなるね♪観てみた~い!! 【れこば】さん 7点(2004-06-27 15:45:36) |
5.見るまでは、街の孤独な少年と野良犬との心温まる交流を描いた作品、だとばかり思っていた!(笑)今となってはこういうコラージュ的映像というものは氾濫してしまっているが、映画というものの可能性を模索していた時代にこういう作品をのこしたことは敬服するばかりだ。ストーリーがまったくないわけではないようなので、ほかの映画と同じく人間生活のワンシーンを人とは違う切り口でフィルムに焼き付けたということは少しばかり理解できる。しかしあのラストシーンは何なんだ?「へー」でもなく「ウオー」でもなく「ふぇ~」というため息が出てきそうな作品だ。 【神谷玄次郎】さん 7点(2004-02-21 17:17:50) |
4.ダリとの共同制作「手に這う蟻」はダリの作品でもよく「蟻」として使われてます。いうなればこれって夢なんですね。深層心理。夢見てるときって支離滅裂なストーリーだけど気にならない。この映画を読み解くと2人のトラウマなり過去がわかるってわけですよ。深い映画だ。 【とま】さん 7点(2004-01-30 12:18:19) |
3.冒頭いきなりの衝撃シーン(ウンコシーンを最後に持って来たピンクフラミンゴとは逆のアプローチですな)。いきなり繰り出されあ先制パンチ、「サア、オレ達これから何しでかすかわからんゼよ、観てるアンタ、覚悟しな」という宣言のようでもあります。まあしかしそっから先は基本的に無声ドタバタコメディのノリですな。テンポいいので意味ワカランでも退屈はしませんでした。むしろ、カメラアングルをあれこれ工夫してるあたり、「正気」の部分が垣間見えちゃう気がするのは、何となく残念な気もします。けど古い映画ですからね。こういった映画が後の映画に影響を与え、そういった諸作品を先に観た上で比較しちゃうのは、さすがに酷。むしろ、「こんな映画をこの当時に作るなんて、きっと作っててメチャクチャ楽しかったに違いない」などと想像すると、それだけでも、何かと触発されるものはあります。ただ、えらく短い作品なので、思い入れにも限界が。 【鱗歌】さん 7点(2004-01-18 16:12:46) |
2.ちいさなころの夢か現実か区別がつかないけど夢だろうと思われる夢の一つに「切断された手首が道に落ちていてその中から白い小さな蛇がでてくる」と云うのがありまして、この映画を見たときにこの思い出がフラッシュバックした。軽度の先端恐怖症なんですが、先端で無くとも刃物をみると「目と刃物の位置」を即座に想像し身震いします。小さな頃にこの映画を見てるのかもしれないと思いました。とにかくフラッシュバックな作品でした。小さな頃の夢みたいな作品でした。 |
1.ダリが好きなんで見たんですけど・・・。豚の目玉でしたっけ?アレ。よく覚えていないのですが衝撃的で、人に薦めることはできないけど、もう一度くらい見てもいいかな、という感じです。 【るいるい】さん 7点(2003-09-23 04:25:00) |