2.《ネタバレ》 バート・ランカスターの骨太なかっこよさ炸裂の作品。
序盤はよくあるアメリカ映画もので、相手方をただ悪者としてしか描けない勧善懲悪、ご都合主義映画かと思ったら、最後の最後であらら・・・の展開。
ナチスの大将がバート・ランカスターに言った最後の言葉にしびれた。
「おまえはそこまで必死に画を守ったが、画の良さなんかこれっぽっちも分かっていないだろ?」
みたいなセリフ。
バート・ランカスターの愚直ぶりを見事に皮肉ったセリフで、相手方のボスにも花を持たせるという洒落たはからいを見せている。
この辺りから、アメリカが単独で製作した作品でなく、フランスやイタリアが製作国に名を連ねているというのが伺える。
アメリカ色に偏りすぎておらず、絶妙なバランスを持った作品である。