4.《ネタバレ》 自身が同性愛者ということもあって、ゲイの描写が群を抜いている感じだ。
劇中、ベルイマンの「秋のソナタ」に触れているが、
彼が思春期の女親と娘の向き合い方を描いてることが、興味深い。
無神経な言動をするような男と付き合ってたり、男を見る目のない才能豊かな母親。
かなわない母親の男と結婚することで、母親に一矢報いたつもりだったが、もともと男が
大したタマじゃない。乱れた女性関係から、殺人事件にまで発展して、最後は母娘の話になる。
アルモドバルの全盛期を予感させる初期の傑作。
早くも彼の卓越した女性観や色の使い方が顔をのぞかせていて、興味深い一本。