6.一見、「二大女優激突の巻」ってな趣向なんですけれども、必ずしもそうでもない気もしてくるんですね。片や、バレエ一筋ウン十年、成功を収めたけれどももう結構お歳を召されて第一線から退こうか、という女性。片や、早々にバレエを引退して家庭を設けた女性。娘の世代がいよいよバレエ界の主役となっていく中で、互いへの嫉妬心もあり、“二大女優”くれば恒例(?)の、あのシバキ合いのシーンともなる訳ですが。その一方で、娘の世代にも恋愛ありスレ違いあり、アレコレある訳ですな。要するにこういったことは「人生」として描かれる。ところがところが。映画では、そういった「人生」と並行してバレエのレッスンシーンが(これはこれで独立するように)描かれて、作品の見所になっております。そしてクライマックスの華やかな舞台のシーンでは、もはや映画前半のドラマを忘れ去るかのように、バレエそのものが活き活きと、実に活き活きと描かれます。ここでは前半で描かれた「人生」に対し、「芸術」が描かれています。「芸術」は確かに「人生」に裏打ちされ「人生」を糧にするのだけれども、いざ舞台において繰り広げられるのはやっぱり「芸術」そのものなのであって「人生」ではない。例えば「人生経験積んできましたからこれは芸術と認めて下さい」みたいな言い訳は通用しないのですな。背景にどんなドラマがあろうと、ドラマの中でどんなキャラだろうと、舞台におけるミハイル・バリシニコフの躍動する肉体は光り輝く。それは芸術の残酷さでもあるのだけど。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-06 09:07:46) |
5.《ネタバレ》 たくさんの練習シーンから本番シーンまで、本格的な本物のバレエを見たという感じ。この映画を見ただけでも、バレエがどんなにすばらしいかまたどんなにきびしいかがわかるような気がする。娘エミリアを巡って本物の母親と名付け親が対立する。その二人は良き親友であり、良きライバルだ。終盤で本音を出し合って取っ組み合いのシーンは、2大女優のぶつかりあって、一番の見所か。ただ、へべれけ状態のバレエは笑えるが、もっと早くストップさせてほしかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-28 22:24:07) |
4.アン・バンクロフト、シャーリー・マクレーンの競演を楽しめた。 【kagrik】さん [地上波(字幕)] 7点(2011-10-09 21:22:04) |
3.《ネタバレ》 華やかなバレエ舞台シーンの連続に盛り上がりました。見事な技術です。女性の繊細な内面もよく表現されていました。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-05 00:05:42) |
2.観たかった作品の一つでした。二大女優の演技合戦。バレーシーンも美しく、重厚ないい作品でした。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-05 18:51:20) |
1.70年代後半に輩出された多くの女性の自立を描いた映画の先鞭をつけた同時に、邦題が「愛と○○のナントカ・・・」のハシリともなった作品でもある。S・マクレーンとA・バンクロフトの二大女優の競演が話題ともなり高い評価も受けたが、人生の節々における葛藤と和解という作品そのものの訴求力があまりにも弱く、終盤、彼女たちが取っ組合いの喧嘩をするシーンと、M・バリシニコフとレスリー・ブラウンとのバレー・シーンが印象に残るという程度。H・ロス監督作品では、同時期に公開された「グッバイ・ガール」とかなり落差があるように思う。余談ながら原題の“ターニング・ポイント”という言葉を初めて覚えたのも、この作品からである 【ドラえもん】さん 7点(2003-05-14 23:40:41) |