4.《ネタバレ》 田中祐子の大阪弁が嫌にナチュラルだと思っていたら、生まれは大阪だったとか。
沢田研二と池脇千鶴も関西出身なので、よくある付け焼刃の妙な関西弁を聞かなくてすむ。
実の夫婦が役で夫婦漫才をやるのも興味深かったが、実にいい味を出している。
女グセが悪く妻から愛想を尽かされ離婚、クラブ通いから賭場通いとロクなことをしない。
愛人と新生活を始めるも、その愛人にも愛想を尽かされ生まれた子供を残して家出される。
おまけに、赤ん坊も仕事もほっぽり出して蒸発。
もう絵に描いたようなダメ親父。
そんな父を探し回る若菜が健気。
迷惑をかけっぱなしであっけなく逝った隆介を偲ぶ若菜と春美のシーンがいい。
こういうどうしようもないけど憎めない人っている。
家族にとってはもっと深刻で複雑だろうけど。
上方芸人が大勢出てくるのも見どころのひとつ。