17.自らも先祖から受け継いできたマオリの血や伝統の継承に危機感を感じる祖父と、男が受け継いでいかなければならない一族の長の家系に生まれた一人の少女。この祖父と孫の関係を軸にした家族愛や、時代と共に生活様式などは変わろうとも海と共に生きてきたマオリの人々の変わらぬ誇りや海への思いが伝わってくる作品です。 変化を頑なに拒み続ける祖父。冒頭の息子との口論もそんな祖父の価値観がよく現れています。一方、少女は自分なりに新たなマオリの進むべき道をしっかりと考えている。そんな彼女の思いが溢れる学芸会でスピーチする姿が感動的でした。(映画としてこのスピーチはおじいちゃんに聞いてもらいたかった…) 2人ともマオリである事が何よりの誇りであることに変わりはなく、そんな二人の思いが近付いていく終盤の展開も程よいファンタジーの挿入も良かったと思うし、マオリの伝統と未来が表現されたラストシーンの祖父と孫娘の姿も希望が感じられるとてもいい作品の締めくくり方でした。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-27 22:17:27) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 島の伝統を重んじる考えの祖父と、それに反発して島を見放す父親。誰から愛情を授かったら良いのか分からず、死んだ弟の身代わりとして扱われる娘。生活様式は似ていても文化の違いからちょっと取っ付き難いところもあったけど、息を呑むような島の風景の美しさ(少なくとも「ピアノ・レッスン」は超えている)、そして登場人物たちの伝説のクジラ乗り"パイケア"に対する情念が神秘的であり、また幻想的でもありました。 ラストは盛り上がりこそ無いものの優しい余韻が残ります、秀作。 【かんたーた】さん 7点(2005-02-20 12:34:01) (良:1票) |
15.伝統を必死になって守ろうとする祖父と、運命に立ち向かう少女の強い思いが感動を与えてくれる良い映画だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-06 06:39:11) |
14.ニュージーランド先住民であるマオリ族の少女の物語です。実際にニュージーランドへ行くと白人の勤勉さとマオリ人の無気力が目立ってしまうのですが、この映画ではマオリ人の誇りが描かれています。マオリ人にせよ白人にせよ、ニュージーランドにとってはごくごく近年になって現れた外来種ですが、彼らの生活背景は基本的にまったく異なっています。マオリ人と白人とどちらが正しく、どちらが間違っているとか安易には言えません。いかなる立場に立って発言するかで判断が大きく異なってくることを十分に承知した上で鑑賞すればいいと思います。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-11 06:14:21) |
13.《ネタバレ》 もっと退屈な映画かと思ってましたが、なかなか面白かったです。風習に厳しい祖父と共に育った孫娘は女が為に後が継げず、こっそり武術を練習したりするところがほのぼのとしてて良かったです。お爺さんの舌は凄かった(笑)海がとても綺麗です!お爺さんの為に読み上げた作文はグッときます。終わりもハッピーエンドで癒し効果の抜群です(*^_^*) 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-14 22:33:14) |
12. 映画は、見ようと思った時点である程度惹きつけられているいるのだと思います。この映画は、見ているうちにそういう気持ちがどんどん強くなっていくような気がします。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-03 12:02:21) |
11.《ネタバレ》 マオリ文化というものにすごく惹かれているので、パッケージを見て即鑑賞しましたが...ちょっと最後がなあ。パイケアの中に先祖の血が受け継がれていることを表現するのに、非現実的な表現にして欲しくなかった。難しいのは分かりますが...ということでこの点数。学芸会にはおじいちゃん、来て欲しかった... 【EOS】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-12 09:17:37) |
【リーム555】さん 7点(2005-02-02 15:12:09) |
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9.この作品でアカデミー賞において、主演女優賞最年少でノミネートされたケイシャちゃんの演技にすごく期待して見ました。思ってた通りとてもキラキラした純粋な演技で好感が持てました。やっぱり良かったのはスピーチのシーン。泣けました。その他、頑固なおじいちゃんが頭ごなしにケイシャちゃんを怒るシーンが何度か出てきましたが、その度にうつむき加減で切ない表情を浮かべる彼女の表現力も印象に残っています。ラストはちょっとインパクトに欠けるかな。。ちょっと惜しいところです。 【未歩】さん 7点(2005-01-26 16:24:58) |
8.主演の女の子がとてもよかったね。頑固オヤジのキャラもなかなか。なんというかきれいな感じでした。きれいな世界観でよかったですよ。 【ばかぽん】さん 7点(2004-08-02 09:14:53) |
7.《ネタバレ》 ニュージーランドの雄大な風景と、健気なケイシャちゃんが美しかった。あまりのおじいさんの分からず屋ぶりをどうとらえるかで、この映画の好き嫌いが別れそうですね。自分の価値観に凝り固まっちゃってるところが、私には痛々しくて気の毒に思えました。最後の詰めは若干甘い、というか慌しかったのですが、とりあえず救いがあって良かったです。(あのまま死んじゃったら、それこそお祖父さん救われませんもんね。横で見ていた同居人はいじめに耐えかねた自殺じゃねーのか、と突っ込んでました)それにしても、素朴な疑問。彼らの生計はどうやって成り立っているのだらふ・・・ほとんど働いているシーンは映ってませんでしたが。 【HIDUKI】さん 7点(2004-07-03 13:01:46) |
6.少女の演技がとてもいい。祖父に認められるため必死で頑張る姿は印象的だったし、学芸発表会でスピーチする場面なんか演技とは思えないほど素晴らしく、思わず泣いてしまいました。ストーリーは単純かもしれないけど、マオリ族の伝統や、クジラにまつわる伝説など、とても興味深いものばかりで引き込まれました。 【きのすけ】さん 7点(2003-12-26 01:38:56) |
5.日本にも地方に行けばこんなところあるかもねー、と思いながら 見ていました。 派手さもなにも無いけどちょっぴり暖かくなる映画ですね。 【あきんど】さん 7点(2003-12-02 17:54:11) |
4.最初はなんかセンスがわからなくて退屈で、ストリングスがうるさくて「邪魔だなぁ」と思ってたけど、後半に入ってどんどん引き込まれていくと、パイケアが出てくる度に泣けてしまいました。感動。 【アランチャ】さん 7点(2003-11-27 13:51:56) |
3.《ネタバレ》 7点だけど気持ちは8点に近い。同じモンゴル系にルーツを持つものとしてなにやら親近感がありましたね。迫害され少数民族として生き残った彼らは、自分たちの民族性や伝統といった独自の文化を大切に守り、伝えていこうとしている。その伝承の首長の家に生まれた少女は、男でないことで期待はずれの存在となっている。でもこの賢い少女は、誇り高い祖父を尊敬し舞台でその思いを涙ながらに発表する。後半のシーンのクジラの浜への打ち上げ、そのクジラに乗って海へ乗り出す少女。メルヘンのような美しい光景でした。ラストの少女と祖父が乗ったマオリの船の船出は、新たな未来を予感させる清々しいものでした。 【キリコ】さん 7点(2003-10-22 17:13:20) |
2.とにかく清々しく、観ていて気持ちがいい作品。どこまでも広がる海のように澄んだケイシャ・キャッスル・ヒューズのピュアな瞳。 ケイシャから目を離すな!史上最年少、13歳での主演女優賞ノミネート。授賞式で「会いたい」と言っていたジョニー・デップとの握手がとても印象的。素晴らしい演技を魅せたケイシャも、何の変哲も無い、どこにでもいそうな13歳であった。なんと「エピソード3」に抜擢されたらしいが、彼女の活躍をもっと見たいと思う反面、いまのままの素朴な魅力を失ってほしくないと強く願う。彼女の瞳を濁らすような真似は絶対にしないでください、ハリウッド。 【紅蓮天国】さん 7点(2003-10-19 12:14:15) |
1.期待に答えようとする少女のひた向きな姿と、舞台で流す涙に、心が震えました・・・。受け継がれる伝統の大切さ、しかし、それ以上に大切なことえを教えてくれる自然と少女はとても美しい・・・、切ないけど見終わったあと優しい気持ちになれる素晴しい作品です・・・。 【sirou92】さん 7点(2003-10-17 01:46:10) |