9.『真昼の決闘』を西部劇ではない!と断じたホークスとウェインの正真正銘の西部劇。たしかに『真昼の決闘』は社会派映画としての隠喩が色濃く、西部劇が娯楽の王道であるならば、かなり逸脱していると言えよう。それはそれで面白いと思うのだが、強い保安官(もちろん女には弱い)に強い絆で結ばれた助っ人たちが手強い状況に屈することなく、そして観客にもこいつらならやってのけるという期待をどんな窮地にも抱かせながら、その期待にちゃんと応えてくれるこの映画は王道の中の王道としていつまでも色あせることなく楽しめるのだ。『真昼の決闘』のプロットを使うのはちょっとずるい気もするが、何かを伝えるために映画を作るのではなく、ただ観客に愛される映画を作るという気概だけで、こんなにも楽しい映画が出来てしまう。どんな映画にもこれが根底にあればちゃんと誰かが認めてくれる。またそういうのは画面に透けて見えてくる。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-09 18:38:01) (良:1票) |
8.あのじいさんは最高のキャラですね。こんだけシンプルなストーリー、分かりやすさ、だけど2時間20分退屈させない。昔の西部劇もいいなぁ。 最近のハリウッド製アクション映画というのは、制作費の高さやCGのクオリティというものと面白さを履き違え、観終わった後にすぐ忘れてしまうものが多すぎる。もちろんそれらを否定するつもりは無いが、アクション映画の面白さって言うのはそんな上っ面だけじゃない。ギターを弾きながら皆で歌うシーンの素晴らしさを見ると、そんなことを思わずにはいられないのである。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-01-11 00:13:06) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 映画の冒頭、ほとんど説明もなく男たちが睨み合い、殴り合い、撃ち合う展開にビックリ。こりゃ一体何の映画なんだ?と不安になったけれど、次第にキャラクターたちの個性や関係性が分かってきて、そこからはとても楽しめた。主人公よりも脇役たちのほうが個性的なのでは?と思えるほどで、キャラが皆好きになってしまった。個人的に良かったのは、飲んだくれ保安官が辞職を踏みとどまるところ。自分も、自信を失い今の仕事を辞めようか悩んで踏みとどまったことがあったので、その時のことを思い出して熱くなった。ヘッポコな奴らが、「だからなんだってんだバッキャロー」と言わんばかりに活躍することに元気づけられた。主人公も、肝心なところでノびちゃうのがご愛嬌。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-06-03 04:23:57) |
6.娯楽の王道、とも呼ぶべきファミリーでも安心西部劇。悪漢共との対決のスリルに、アル中から立ち直る男の人生に、ほどほどのロマンスとのびのび繰り広げられる銃撃戦。アメリカ人のメンタリティの根幹のよう。美女が理由なく情熱的に迫ってくるっていうのも、殿方にはこたえられないんでしょうな。アンジーが惚れるにはJ・ウェインちょっと年いきすぎでは・・と思うけど。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-19 18:00:21) |
5.数あるジョン・ウェイン主演の西部劇の中で、面白さで選ぶとすればこの作品ではないだろうか。ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンの個性的な豪華共演も良いが、なんといってもウォルター・ブレナン演じる爺さんのキャラが最高です。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-19 23:47:36) |
4.《ネタバレ》 「夕陽のガンマン」とかちょっと汚い男たちの西部劇も好きですが、こういう気楽で、やさしい西部劇もなかなかいい。舞台劇のような世界で、主役4人の魅力だけで十分に観ていられる。「ライフルと愛馬」を歌う時も本当に幸せそうで前向きな姿が、なんとも言えず微笑ましくなる。そんでもってラストは意外に迫力のある銃撃戦。足悪いくせについてきて参戦しちゃうスタンピーがかっこ良くて、なんだか愛らしい。やっぱり4人の中じゃスタンピーが一番魅力的だったなぁ。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-10 19:59:12) |
3.古い西部劇はいまひとつだけれど、この作品はおもしろかった。それぞれのキャラがおもしろい。特にじいさんがいい味だしている。 【ホットチョコレート】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-01-29 22:02:56) |
2.シェリフチームのコンビネーションが実にいい。 逆に敵の親玉の存在感が薄いのがもったいない。 【カタログ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-04-23 23:21:20) |
1.《ネタバレ》 前に見たときは、平坦な内容であまり面白くないと思っていたのですが、改めて見てみると、何とも味わい深い作品ではないの。最初の方の「見回り」に始まる一夜なんかは、一晩の出来事を30分以上かけて描いている。これに象徴される、一つ一つのシーンの丁寧な積み重ね。前提境界条件を「ネイサンが駅馬車を封鎖した」の一言で片付けてしまう潔さ、敵の背景の説明ほとんどなしという大胆さ、留置場のジョーをほとんど画面に出さないという上品さも良い。その上で、ヒロインの美女が必然性もなく何シーンも登場するサービス精神もよし。●さらに再見して気づいたのですが、その一夜の次の日は、朝起きてから夜までで30分以上、その次の日も1日の出来事で30分以上。作品の舞台は、一本のストリートの端から端までとその両側の建物、というくらいの狭さ。これだけの範囲内でもこれほど奥の深い1本が作れる、という意味で、今日でも見本にしなければならない作品です。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-05-05 02:02:26) |