2.何たるイマジネーション!ジャン・コクトーの映画を観たのは「美女と野獣」に引き続き二度目ですが、またもや度肝を抜かれました。映像の逆回転なんて今の時代から見れば子供騙しでしかないのでしょうが(それとも当時からそうだったのでしょうか?)、幻想的で詩情豊かなコクトーワールドの雰囲気がその技法をより洗練されたものへと生まれ変わらせています。監督本人が詩人というだけあって登場人物たちの会話が妙にまどろっこしく感じられる部分もあるのですが、映像だけでも一見…いや、二見三見する価値はあります。ブラボー!