2.舞台劇の練習中をそのまま撮影して映画化したという、何とも不思議な味わいのする作品。
会話が中心だが、この会話がまた面白い。
理屈っぽいけど、分かりやすく、そして興味ひかれる会話の数々。
特にドクターとワーニャの語りは面白かった。
名匠ルイ・マル監督の遺作であるが、遺作として申し分ない出来ではないだろうか。
様々なジャンルの映画に常に挑戦し続けてきたルイ・マル。
その最後を結ぶ作品が、これまた斬新な設定内容で、最後まで守りに入らないルイ・マルの、映画作家としてのチャレンジマインドに敬服する思いである。