2.《ネタバレ》 「業の深さ」 2013/01/04鑑賞
初め誰が主役なのかはっきりしませんでしたが、
山崎努をそこに置くとよくわかります。
山崎の豹変ぶりがこの作品の肝です。
前半は微笑を絶やさずやさしいマスターです。
「突かせてもらえますか」は中毒患者です。
そして「バクチは地獄や」と繰り返すラスト。
妻の末路、大滝の孫の過去、
それだのになぜ9番を手で落とし息子に勝たせたのか。
加賀まりこの狂った感じもしびれます。
真田広之と松坂慶子の悲しい感じはよくわかりません。
ただ松坂のかわいらしい大阪弁は好きでした。
これで二回目ですが、
あと二回くらい観ればいろいろまた見えてくると思います。
宮本輝、いいですね。
ダンサーの女の子だけがこの地獄から脱出できたのかもしれません。