1.《ネタバレ》 『雲ながるる果てに』を観た後では、残念ながら同じ展開に少し飽きがきたのは事実。
しかし、凄まじいまでの反戦映画だ。
現代の人間はこの様な反戦映画をもっと観るべき。
どんな説教や授業なんかよりも、よほど真に迫るものがある。
戦争がいかに残酷で無用なものかを、ここまでハッキリと観る者に訴えかけてくる作品はそうにない。
こういった救いようのない話は、個人的好みには合わない。
しかし、一度は観るべき作品として、皆様に推奨したい作品である。
そういった救いようのない話の中で、唯一、純粋に心打たれたのが、木村功の海辺での最後のロマンス。
これにはまいった。
あまりに哀しすぎる。
平和な時代に生まれた有り難味を、非常に実感することができた。
愛する人を大切にしたい。
生きていることの喜びをもっと堪能したい。
明日への活力をそういった意味で得ることができた。