1.《ネタバレ》 サイコ(1960) からの⇒ かわいい毒草。この作品とサイコ自体は関係ないのだが、主演の彼はサイコで狂気の精神異常者を演じ、密閉された精神病院でその狂った姿のままにフェードアウトしてしまっていたノーマン・ベイツことアンソニー・パーキンス。
そんな彼がノーマン・ベイツ以来、米国での出演作品としては8年ぶりとなりえるその次の役というのがこの役だったということが非常に興味深い。その役というのが精神病院を出、社会復帰してゆけるのか否かという男の設定で(妄想癖の治っていない危険な男。とはいえ、危険な人物というわけではなくって ただの大ホラ吹きで(^^;) 劇中、殺人シーンはあるものの、どちらかというとコメディに近い感じになっていて なんであんな大ホラ吹き男に女子高生があっさりと興味津々丸になってしまうのか そのへん不思議でなんかオモロイ。
だがまあ、最後にはしっかりとサスペンスしていましたし、タイトル相応のものになっていました。本国アメリカでの公開は二週間のみで、日本でのテレビ放送が一度きりのまんまでソフト化無しという悲運を辿った本作、あまり知られてなかった作品として このまま消えて行ってしまう末路では勿体無い。
一方、相手方の女子高生役にはチューズデイ・ウェルドという女優。本国アメリカでは子役時代から有名な女優さんらしいけど、わたしゃ知らんし、この人、なんか歯が汚い。でもアンソニー・パーキンスとの掛け合いは楽しくなかなか良かった。彼女の能天気さのおかげでなかなかに、まあまあ結構楽しめた。