1.《ネタバレ》 何ていうか、これは凄まじいという他、言い様がない。
仲代達矢はただでさえ目を剥いている顔つきだというのに、それを更に鬼気迫る勢いで目を剥かせているから、背筋が凍る様な迫力を感じる。
はっきり言って、後味は悪い。
あそこまで愚直にタフに頑張ってきたのに、妻の幻影を見ながら力尽きなくても・・・と思う。
11時間も見せておいたら、生はんかな落とし方では、落とし前がつかないのかもしれないけど、あの終わらせ方は虚しすぎる。
虚しい、悲しい、惨め。
それが全てのラストだ。
戦争の酷さを伝える映画として、これ以上うってつけの日本映画は他には無いであろう。
だが、それだけに、観た後の虚しさは計り知れないものがある。
ぐったりと日曜の午後に見終えた。
明日から元気に働けるかな?
いや、きっと働ける!
私には、「雨風をしのげる我が家がある」のだから。