6.完成度は高い。比べてる人も多いが、少なくともディズニーより劣る、ということは決してない。というか、私としてはドリームワークスのアニメでは今のところ、本作とシュレックだけがディズニーと充分張れる作品だと思っている。ミュージカル仕立ては好き嫌いあるだろうが、When you believeなどは、よくはまっていた。モーセとラムセスの関係・人となりがきちんと描き込まれてまおり、モーセの心境が変化していく様も説得性がある。作画は丁寧で、CGを使った水のリアリティは少し怖いほど。例の海が割れるシーンはもう鳥肌もの。アニメということから非クリスチャンや年少者も対象にしてると思うので、原典の聖書の話を十戒までもっていかず、あそこで切ったことも正解だろう。1つの物語として、解りやすくすっきり完結していた。クリスチャンの夫はここでおしまい?続編がないと!!と大騒ぎしていたが(笑)。ただ…絵柄(人物造形)がなあ。「どっちかっつーとアニメはやっぱり日本製」な私にはこれはディズニー以上に引くって言うか、濃すぎて…。特に奥さん、いやーかわいくないこと、かわいくないこと(ゴメン)。この点だけは個人的にかなりマイナス。ドリームワークスのアニメはとかく技術に走りがちだが、内容もこの位のレベルは維持して、もっとがんがんディズニーと張れるよう頑張って欲しい。