1.原作を読んでいる私にはまぁまぁ面白かった映画です。たしかにラップは映画とは合わないし、あいかわらず全体的に子供向けなつくりはどうかと思いますが(原作では彼らは高校ぐらいの年齢)、原作のコミカルなイメージを盛り込んでいるのがよかったです。主要人物のキャラも想像の範囲だし、とくにテオドールはすごくいい味出していました。脚色に関しては出火のシーンはやりすぎでしたが、エーガーランドが少女になっているなど興味深いところも多く、特に禁煙さんとの交流やべク先生と別れた理由はうまく脚色できていると思います。おまけにドイツの側面が楽しめた映画でもありました(アメリカにはあんな良心的なタクシー運転手はいないでしょう)。個人的には「点子ちゃんとアントン」より上かな。