8.《ネタバレ》 冒頭。ブルカを着た人たちの群れが逃げ惑う姿と、お香屋の少年がお香をぶん回しつつ人懐こくつきまとってくる映像で引き込まれました。ブルカ団が群れになって動くとマジ恐い。蟲的な怖さがあります。タリバン政権下での女性の不自由を描いた作品です。内戦で父親を亡くした少女が、女性では稼げないことから、男装して、なんとかやっていこうとするという話です。画(え)に語らせていく手法が、アフガニスタン人監督ながら、映画をよく知っているなという感じです。(付録の監督へのインタビューでは、ソ連で映画を勉強したとのこと。なるほど納得です。) 【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-04-29 17:08:40) |
7.良悪の判断不能。世の中の善悪が単純に分けられないのと同じように。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-01 14:54:11) |
6.重たい映画だが、平和な日本でぬくぬくと毎日を送っている自分に 何かを突きつけられた気がして、突き動かされるものがあった。 この映画の背景になっているのはタリバン政権崩壊後とのことだが、実名が出てくるからドキュメンタリーのようで、どこからが本当の実情でどこまでを信じていいのか悩ましい。 映画としての出来は本当に素晴らしい。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-20 23:50:56) |
5.非常に重たい映画。タリバンはイスラム原理主義に則って、特に女性に残酷な統治をした。しかし、それでは対抗していた北部同盟はどうかと言えば、彼らの政府はタリバン誕生前には派閥抗争を繰り広げ、治安は乱れに乱れていたという現実。タリバン政権誕生の土壌をつくった原因は、役人が腐敗して軍閥が割拠した国家の体質にあり、またアフガニスタンに干渉したソ連やアメリカなど諸外国にもあった。ここまで掘り下げてくれればなお良かった。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 12:33:16) |
4.《ネタバレ》 全く救われない映画、後味も悪い。 でも必見の映画と思います。 |
3.新聞でこの作品の記事を目にしました。主演の少女に悲しい表情を求めるのに監督が悲しいことを思い出すよう進言したところ、少女はぽろぽろと涙を流し何度も撮影を中断したと。その姿を見て“嘘は描けない”と希望を感じさせるエンディングを悲しいエンディングに変更したと。幼い少女がこれまでの人生の大半を空爆から逃げまどう人生、そして抑圧と恐怖の人生を送ってきたという事実を涙ながらに読んだ。そしてその後に本作を見た。当然、記事のことが頭から離れず少女が映し出されるたびに泣けてきた。新聞の記事を含めた感想であり、映画単体での評価ではありませんが、監督の“アフガンの悲劇を世界に知らせたい”という想いは伝わりました。自分の人生を自分で決められない世界を、変更されたエンディングが一番如実に物語っていると思います。「おかしい」「間違っている」ということがわかっていても泣くことしかできないお香屋の少年は監督自身を投影した存在なのかもしれない。 【R&A】さん 7点(2005-01-31 12:01:03) |
2.100年前でなく現代において、このように虐げられ、脅えて生きている人々がいるということを改めて見せつけられた。 【HK】さん 7点(2004-06-14 22:35:05) |
1.かつて緒方貞子さんが「今まで見棄てられていた国」と言っていたアフガニスタン。タリバン政権が崩壊し、暫定政権が樹立されたところで一段落ついてしまったのか、世の中の関心が「イラクの和平」や「ビン・ラディンの生死」に移ってしまい、再び忘れられた国になっているような気がする。 この悲劇は語り継いでいかなければ。 【マイケル】さん 7点(2004-03-16 13:48:26) |