1.やましんさんの仰るとおり、これはジャンル分けの難しい、つかみ所のない作品ですね。僕の場合、あのチャックの行動を観てて、なんか不安になりました。 ただ途中からチャックが自分達の体験を元に戯曲を書いて上演するじゃないですか?別にチャックは演劇の世界に興味があったわけでも、それを職業にしようとしたわけでもなく、ただ「バックに観てもらいたい」という一心で戯曲を完成させ、上演にこぎつける。その結果、ある種の「救済」がチャックに訪れる。これっていわゆる「創作」というものの本質を描いているような気がしました。ある演劇関係の人が「自分たちは死なないため、息をし続けるために演劇をやってきた」といった発言をしたのを聞いたことがありますが、この作品のチャックも、まさにそうだったのでしょうね。