パンと裏通りのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パンと裏通り

[パントウラドオリ]
Nan Va Koutcheh/Bread and Alley
1970年イラン
平均点:5.75 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2004-05-10)【ぐるぐる】さん
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監督アッバス・キアロスタミ
あらすじ
街の裏通り、家路を急ぐ小さな男の子。ところがおっかなそうな野良犬が道をふさいでいて通れない。さあ、どうする?
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1.《ネタバレ》 なんかこれ、最も純粋なキアロスタミの世界なんじゃないか。ほとんどサイレント映画の精神。でももちろんトーキーで、オブラディオブラダに乗って、少年がカンを蹴りながら歩んでいく。犬の登場。陽気な音楽はゆるゆると消え、犬の目つき。その距離。無関係な自転車の通行人。老人(イヤホン)が登場。リズムに乗って一緒にいくと、犬の寸前で老人は左折してしまう。犬にパンを少しやると懐いてついてくる。一緒に並んでいく。門での別れ。犬はそこにうずくまる。犬はこうやって少しずつ歩んでいるのかも知れない。続いてミルクを持った少年がやってくる。…とこう書いていっても仕方がないんだけど、なんか書きたい気分にさせる映画なんだ。処女作でその作家の立脚点みたいのが分かるっていうけど、ほんとにそう。影の輪郭のはっきりした裏通りの気分を背景に、少年の心の変化をていねいに綴っている。おつかい帰りの浮き浮きした気分から緊張、そして友だちの発見、後ろ髪引かれる気分、と来て、しかしここで不意に犬の心に移るとこがすごい。等価なんだね。ここでワッと世界が広がる。映画における純度の高さってこういうのを言うんだろうなあ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-25 12:04:07)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.75点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5250.00%
6125.00%
7125.00%
800.00%
900.00%
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