1.《ネタバレ》 ロシア映画お得意の民話をベースにしたファンタジー・ストーリー。緑を基調にした鮮烈な映像が実に綺麗で、また蝋燭による時間の経過や季節の移り変わりを一瞬で表してしまうところの演出も上手く、画面一面に花が咲き渡るシークエンスなどはそのイマジネーションの豊かさに思わず感嘆してしまいます。ついでにセットもかなり凝っています。はっきり言って石の花のデザインはけっこう俗悪だと思いましたが…、個人的にはダニーラが作った植木鉢の方が好みです。やや古めかしく子供向けな感は否めませんが、たまにはこういう映画も良いものです。ところで最後はめでたしめでたしで終るから良いんだけど、そういえばこれって回想録じゃありませんでしたっけ?嗚呼、「新ガリバー」が観たい。