1.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。
この時代の作品でカラーが観られたのはよかった。
「オペラ座の怪人」を見てみようかなと思い、
その前に古いオペラの怪人のほうも観てみようと。
よく似た題名が何本かあるのでややこしくとりあえずこれが古いのと、
クロード・レインズが出ているということでまだ馴染みがあるかなと・・
この俳優さんは「アラビアのロレンス」が引退作ですが、
「スミス都へ行く」のスミスを裏切る根は善人のペイン役でした。
パッケージにクロード・レインズの・・と書かれてあったので、
ファントム怪人=レインズということがまるわかり・・(爆)
でもこの作品はどうやらホラーの棚にありましたが、
人間ドラマに重点を置いておりサスペンスも楽しめよくできていました。
観客に想像させる余裕を持ちながら、
ラストに真実のあいまいさでほっとさせる手法はうまいです。
そう、真実は観客が見たままかもしれないし、
俳優たちが話した言葉かもしれないと想像すると、
ちょっと見方を変えれば「シャイニング」のような哀しいような怖さがある。
この真実の取りようの曖昧さで、
恋愛映画にもなるし親子愛ドラマにも描けるのです。
最初大きな勘違いをしてしまい、
これは高嶺の花を一途に思うストーカー亡霊のドラマだ、
なんて哀れでこっけいなモンスター・・
ち・・違うんでした。
これは読めなかったです。
色んな見方ができる映画なので、
筋やラストがわかっても何回か観られると思います。