6.《ネタバレ》 まるで御伽噺のようなプロローグとエピローグの構成が良いですね。
ストーリー自体はいたって普通。
前半は自己中心的な人ばかりでイライラすることもあります。
その後、しだいに一つの目標に向かって、みんなの気持ちがまとまっていく様子が微笑ましい。
コメディ演出が私好みです。
『レストランから教会への大移動で村人の人数を倍に見せる作戦』は、べたすぎて面白い。
『なんちゃってクリケット。』『つり(やらせ)』『もう一人の医者(仕込み)』、などなど、自分好みの演出が盛り沢山。
それに加え、クリストファー医師のリアクションが、素直すぎて、おかしさに拍車をかけます。クリケットへの食いつき方が最高。
もしこの作品が、コメディオンリーで『馬鹿騒ぎして終わり』であれば、ここまでの好評価を受けることは無かったでしょう。
コメディテイストのなかで、時折はさまれるシリアスなドラマパートの味わいが、何とも言えず良いんですよね。
『生活保護を受け取る気持ちがわかるか。お金を受け取る代わりに、誇りを失うんだぞ。』は名ゼリフ。
働けるのに、生活保護を受け取って、そのお金でパチンコに行っちゃうような、誇りを失った日本人の恥さらしに聞かせてやりたいです。
ドラッグ、盗聴、亡くなった人の分まで不正受給。必然性の低い違法行為が多いので、高い評価は出せませんが、映画としては面白い。
鑑賞後の満足感は絶品です。
あ、この作品、字幕がかなり端折られてます。この作品に限っては、吹替えのほうが断然オススメです。