1.《ネタバレ》 この映画のハーヴェイ・カイテル、もうとてもじゃないけど正気の人とは思えません。あのフルチン踊りには参りました。そしてあの……(以下あまりにもお下劣なシーンの描写なのでカットさせていただきます)。こういう奇行・蛮行を繰り広げる悪徳刑事の破滅に至るまでの数日間がテーマなんですが、カイテルの演技が実にリアルというか自然なので驚いちゃいますよ、本作に限って言えば完全にデ・ニーロを超えていますね。信仰を持っているのに日常的に悪事を働く人間の心理というのが初めて理解できた様な気がします。決して人に勧められる映画じゃないのですが、観てしまったらちょっと人生観が変わってしまうかもしれないほどのインパクトがある劇薬みたいな一篇です。