5.《ネタバレ》 これは一風変わったウォルターヒル映画。
いつもの喧嘩っ節の強いのが、悪党に勝つという筋立てではない。
信念のある漢気のある男たちも国家のコマにすぎないのが、戦争である。
漢気のあるジェロニモも、結局、合衆国に騙され、降伏されたという、
ウォルターヒルには面白くない話である。
だが、彼はアメリカ人なので、劇中の合衆国側のロバードデュバルが彼らしいキャラとして
登場する。
そもそもが伝記映画なので、ストーリーをいじれないフラストレーションから来る憎まれ口が
「この国のやり方、汚ねぇ!ペッ!」と言わせて、なんとか溜飲を下げてる。
男くさい、この監督が地味に時代考証を真面目にやっているのを想像すると、なんとも可笑しい。