12.《ネタバレ》 今も第一線で活躍してる俳優陣が、とにかく若いです。
モックンが綺麗。
5人が、ヤクザの金を奪うというヤバい仕事なのに随分簡単に話に乗るなと思いましたが、
その雑さがいかにも素人という甘さを現していて、たけし達にあっさり殺されていくのは納得できました。
竹中直人演じるヘンなテンションのリストラサラリーマンが、金を手にして自宅へ帰った時のシーンはぞっとしました。
はっきり見せなくても、布団に寝てる子どもにハエがたかってたり、浴室の壁に血が付いてるとかで何があったかわかります。そして、妻(の死体)とお風呂に入ってるところを、たけしに撃ち殺されます。
実に怖いシーンでした。
たけしの何の感情もなく簡単に人を殺すところが不気味で、こんなのに狙われたら絶対助からないと思いました。
一八を殴って虐待してるようでいて、一八が死んだときの悲痛な「柴田ー!」という声には愛を感じました。キモいけど。
一方、佐藤浩一とモックンの愛は暗くてグロいシーンの中、目の保養。
椎名吉平とナミィの愛は悲惨すぎる最後で無残でした。
暴力と殺戮の中の愛の物語。
エログロ満載なのに、もの哀しく寂寥とした余韻の残る映画でした。