3.《ネタバレ》 面白かった~。最後はアセったぜ!
あの娘、気に食わぬ。娘を愛しているとしても、何の解決にもならんだろうに。
ブルックスがすごく良い。
殺人者を賛美するのもアレなんだけど、尊敬するよ。
年取ったら自分、ああなりたいと思う。
吹き替えで見たんだけど、なんていうか、彼の知的な感じ、冷静な感じ、そういうところに憧れる。
僕なんていつもテンパっているから、知的で冷静な人に憧れるんだよ。
彼のもう一人の人格が一人歩きして、まるで友人のように彼に甘くささやく。
そんな彼の目にしか映らぬ相棒も怪しくていい感じ。
少しリンチ風に、暗闇から現れる感じが。
解決されていないところが多く、そのまま終わってゆくが、まあそれもいいと思った。
ブルックスが魅力的だったから。
途中でアクション・シーンみたいなところもあるけれど、
ほぼ終始にわたり殺人鬼の人間像を、描いてゆくところを見ると、
「ありふれた事件」を思い出した。殺人の動機などが全然違うのに。
カメラマンに説明しているところなどは、ドキュメンタリタッチみたいだったでしょ?
違うかな?
屋上に立ち携帯電話で興味本位に女刑事に尋ねる場面、ハンニバル風でいい。
ブルックスはあんなにも夜の生活が充実しているのに、昼の仕事も充実し成功しているなんてすごい。
殺人鬼でありながら、平穏な家庭の良き父であり、慈善家として周りから賞賛されていた。
その両立が出来るところが、頭良いんだろうな。
家庭に殺人鬼的なものを一切持ち込まない完璧さ、殺人現場に何も自分のものを残さない完璧さ、クールだぜ。
「ただの変態」「依存症のおっさんだ」っていわれりゃ、それでお終いだけどね。
糞ヒモ野郎とクソ弁護士が殺される様をじっくりと見たら、もっと心がスッキリしただろう。
なんてね、自分はあのカメラマンと同じレベル。