3.《ネタバレ》 クドカン作品ということ以外、大して予備知識なく観に行きました。
館内は若い人の方が多かったです。
上映中は、ところどころクスッとウケつつ、宮崎あおいちゃんの可愛さに感心。ラストは、え?そんな終わり???とかなり拍子ぬけ。なんか急いで店じまいされた感じ。
正直、こんな映画(失礼...を映画館の大スクリーンで観る自分てどうよ??と思いつつ、映画館をあとにしました。
しかし、意外なことに翌日、劇中のいろんなギャグやオモシロ人間のオモシロ発言や行動が効いてきて...アンドロメダ...とか、GOAとか。かんなの彼氏のしょーもない唄、その他。仕事中に思い出し笑い&きのう映画観たけど、こんなヒトが出てきたの...と周囲に教えずにはいられませんでした。
クドカン作品、映画は初めてだったのですが、面白さはテレビ以上かな。むしろ、TVよりスクリーンで観た方が、ギャグを全身に浴びられていいですね。脳への浸透度が違います。
そういう人、いるよね~、そういうとこ(人)私も着目してた!と、笑える人間観察、たくみなキャスティング、笑える会話、とにかく抜きん出ていると思います。作品中にそうやって突出している部分、何か一つ完璧な部分があると、多少のほつれなんかどうでもよくなる。
でも、ユーモア感覚のツボが違う人には、本当にどうでもいい、つまらない映画かな。
一般的な映画の定石である、ストーリーのリアルさがどう、主人公の心情がどう、というからは 全く離れている(あまり重視されてないと思う)ので。
私的には、官藤監督には これからもユニークな作品をスクリーンからどんどん発信して、みんなをむやみに、そして無意味に洗脳してもらいたい、という心境になりました。
宮崎あおいさん、あれが彼女の地かと思ってしまうほどでしたが、やったことのない演技に挑戦した作品だそうで。この若さでここまで演じられる人っていたでしょうか?凄い。
ちなみに怪役を当てられることが多いピエール瀧さん。
変な役やると、普段かもしている胡散臭さや怪しさが消えてしまうんですよね。不思議ですが...。
普通の役、あるいは普通のことをやってる時の怪しさは出ないので、怪しさ全開を目当てにピエールさんを使わないでほしいなと思います。