3.《ネタバレ》 個人的に大好きなシリーズ。順番でいくと1<3<2<4ですが、この作品も十分に面白いです。
前3作品に比べると、ニックとローリを除いて、死に対する意識が低すぎるのが少々マイナス。
また、ニックが見る予兆を簡単に信じることができないというのは当たり前ですが、かと言ってみんながみんな最初から全否定だとかえって不自然です。それに、生への執着があってはじめて死への恐怖や死んだ後に残された者達の喪失感が感じられるわけで、生への渇望や死を恐れる描写が少なすぎると、せっかくの恐怖演出もその効果が半減します。
ただ、ファイナルディスティネーションにファンが求めるであろうものは、おそらくきちんと押さえてあるのではないでしょーか。
最初の大事故だってそうだし、一人一人の死に方のレパートリーも、流石に既視感はあるものの工夫が見られます。
また、いつもと違って、途中でもう一回『映画館爆発で大量死』を挿入しちゃったというのは、今までこのシリーズには無かったパターンです。結局は主人公の奮闘で未然に防がれてしまいますが、ちょっと新しいパターンでした。
何にせよ、ファンを裏切らないいつものファイナル・ディスティネーションでして、個人的には満足のいくレベルに仕上がっていました。