4.《ネタバレ》 過去改変第3弾。今回の主人公は『火事の中から妹を助ける』『恋人の浮気相手の冤罪をはらそうとする。』『連続殺人鬼をとめようとする』と、不良な見た目とは真逆の善人ぶり。このシリーズって結構主人公が善人で優しいから好き。要領が悪くて全然うまくいかないんだけど、善意から行っていることなので全面的に応援したくなります。ですのでうまくいかないと、こっちもいっしょにやきもきするし、落ち込みもします。
正直3作品中一番整合性やらルールやらは曖昧。
クライマックスなんて、氷も風呂も電源コードもなしに過去に行っちゃって、いつの間にか何でもアリになっちゃってます。
まあいいですけどね。そのへんの杜撰さはこの際目をつぶりましょう。
そんな些細なことより、ストーリーとテイストが私好み。
両親を犠牲に、妹を助けたことで殺人鬼が生まれてしまうなんて最高です。
結局もう一度過去に戻り、最初の過去改変を無かったことに。未来をあるべき姿に戻します。
とは言え、いかれていたとはいえ、あれだけ自分を慕ってくれて助けてくれた妹を見捨てる決断はやはり切ない。いつも通りの切ない余韻を残しつつ、いつもとは違う味わいのハッピーエンド。
だからさ、最後の猟奇的な未来を予感させるエピソードはいらないのですよ。これを蛇足というのです。