5.《ネタバレ》 嵐のような激しい愛憎劇がさまになる女優ペネロペ。その魅力がたっぷり味わえるのはいいが、あまりの濃さにだんだん疲れてきたりして。でもそこで観ている者をほっとさせるのが、素直で優しいディエゴの存在。この心憎い演出もまたアルモドバルならでは。劇中劇を挟んだ演出も小粋で、これまたペネロペの魅力が全開。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-18 07:59:49) |
4.《ネタバレ》 あまり魅力が感じられない演技力重視の女優がヒロインにされ、魅力があるもののと仮定しながら見ることを観客が強いられることがたまにある英米系の映画に比べて、この映画のように美人であり、魅力的でなければストーリーが成り立たない役に、きちんと女性的魅力ばっちり、ルックス重視のキャスティングをする、スペインやフランス、イタリア映画には、いつも好感を感じます。(まあ、脚本第一主義の方々に言わせりゃガキだそうですがw) しかも女性の外見上の魅力を、何よりも価値があるものとし、それを中心とするストーリーにも好きですね。(今、自分で書いていて気づいたんですけど、主人公が光を失った一番の苦悩はそこにあるわけで) 過去と現在を交錯させながら、出来事の全体像が徐々に明らかにされる展開も秀逸だと思います。 しかし、ああいう大美人が、外見上はパッとしない(失礼w)中年男性を熱愛すると言うのは、監督の妄想なんでしょうか、それともあちらではありがちなことなんでしょうか?もし後者だとしたら、真剣に移住を考えます(爆笑) 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-06 11:42:49) |
3.《ネタバレ》 さすがアドモバル、本作も安心して見られる良質のドラマ作品でした。自動車事故で死別した恋人との思い出を回想する盲目の元映画監督の、彼女とのなれそめから始まり失明するまでの思い出話です。おなじみの劇中劇や未編集の映画フィルムを通じて恋人に触れたり、読唇術のシーンなど、映画ならではの表現が散りばめられていてアドモバルらしい凝った作りですが、やはり観るべきはペネロペでしょう。あるときは少女のように可憐であり、あるときは炎のような激しさを併せ持つ情熱的な女性が余すことなく表現されています。バルセロナでの喧騒から離れ、旅先のホテルの一室で、ソファで抱き合って映画を観るシーンが非常に印象に残っています。タランティーノのように趣味に走らず、アドモバルにはこれからも良質な映画を作り続けて欲しいです。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 14:04:00) |
2.ペネロペの圧倒的な存在感と情熱的な魅力に溢れた作品でした。毎度のことながら、この監督の作品の雰囲気というか映像の質感ってのは素晴らしいですね。色気というか情感がこもっているというか見ていて心地がいいんですよねぇ。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-02-26 20:12:16) |
1.みんな見てないのかな? さすがアルモドバル!「こっくり甘辛煮」といった映像とストーリー展開。わかりやすさはないけれど、登場人物の心の動きが手に取るように感じられ、どっぷりとつくられた世界に浸ってしまう。ただし、この監督の旧作のような(例えば「オールアバウトマイマザー」)キレのある、スパッスパッといった展開がないのが退屈に感じる人もいるかも。 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-02-25 11:33:45) |